福祉用具を選定する上で、現時点で使いやすいものを選ぶという判断はもちろんですが、ケースによってはその福祉用具を使用することで二次障害を引き起こす可能性がある場合もあります。
そこで今回は『福祉用具と発生する可能性がある二次障害の種類について!』についてまとめてみました!

そもそも二次障害とは?



“二次障害”については様々な定義がありますが、ここでは様々な傷病による既存の障害(一次障害)が、日常生活を送るにあたって増悪し、新しく出現した障害のことを指します。
この二次障害は機能障害に当てはまりますが、もちろん動作能力の低下をともなうとされています。

福祉用具と二次障害

福祉用具を使用する頻度が多い障害でも、特に身体障害の場合はその使い方によっては器質的な二次障害を引き起こす可能性が高いとされています。
その理由としては、その福祉用具、物品を使用するのに適した筋緊張、骨・関節のアライメント、適度な力加減といったものが病態動作の上では拙劣であり、破たんしている場合が多いから…とされています。

各部位ごとの二次障害の種類について

以下に各部位ごとに二次障害の種類をまとめてみました!



“筋”に関する二次障害についてですが、
・凝り
・痛み
・しびれ
・無感覚
・身体機能低下
…といったものがあげられます。

骨・関節



“骨、関節”における二次障害についてですが、
・骨や骨格の歪み
・骨の摩耗
…などがあげられます。

神経



“神経”における二次障害については、
・痛み
・しびれ
・無感覚
…といったものがあげられます。
神経における二次障害はこれらの症状の背景に“筋力の低下”や“骨の摩耗、変形”が引き起こされた結果になっている場合があります。

褥瘡



体と支持面との接触している局所の結構不全によって引き起こされる周辺組織の壊死になります。
この褥瘡は痛みを伴うだけでなく重篤な感染症の原因になる場合があるので注意が必要です。

二次障害に対しての対応例

福祉用具を使用する際の二次障害を引き起こさないようにするためには、予防に努めることが重要になります。
そのためには…

・休息
・運動
・環境条件の変更
・手段の変更
…などが方法としてあげられます。

休息



継続して長時間その福祉用具を使用するよりも、使用する時間や作業時間をこまめに区切り、定期的に休息を入れるようにすることが重要です。

運動



福祉用具を使用する身体機能の維持、向上は必要です。
そのためには自動、他動運動を実施し身体が動きやすくなるような状態に維持することも重要です。

環境条件の変更



その動作を行いやすくするような環境に設定しなおすことも必要になってきます。
そのためには配置を変えたり、新たな用具を追加したりする場合があります。

手段の変更



従来と異なった手段で試してみるということも重要と言えます。
両手で行えないものは口も使ってみる…といった二次障害を予防することを前提とした代替手段の検討は作業療法士も一緒に提案するのが理想かもしれませんね!

まとめ

様々な福祉用具があるなかでその便利ゆえのデメリットにも目を向ける必要があります。
二次障害は非常に予防的な視点が必要なことからも、作業療法士は様々な状況を事前に想定できる“想像力”は必要かもしれませんね!

作業療法士は語りたい!

二次障害については、なによりも予防が大事だけど、
もし発生した場合は早期発見、早期対処が必要だろうね!
二次障害を起こらないようにすること、
起こってしまったらそのダメージをできる限り小さいものにすることが重要なんですね!
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