胸横筋は薄く平らな筋性、腱性の線維であり、前胸壁の内面に位置しています。
また一番下の線維は水平で、腹横筋の線維に続きます。
本記事では、胸横筋の起始、停止や支配神経、基本的な働きについて解説します。
目次
胸横筋の起始・停止について
胸横筋の起始、停止についてですが…
- 起始:胸骨体下部、剣状突起後面
- 停止:肋軟骨外側端、肋骨部
…となります。
以下に詳しく解説します。
起始
胸横筋は、胸骨体の後面、剣状突起の後面および下位3つまたは4つの真肋骨の肋軟骨の胸骨端を起始としています。
これらは前胸壁の後面(内面)に位置しています。
筋の走行としては、外上方に放散するように走り、その筋束は下ほど斜めで、下部はほぼ水平に走っているのが特徴です。
停止
胸横筋は4つの筋束に分かれ、第2~第6肋骨(第3~第6肋骨という説もあり)の肋軟骨下縁とそれに接する肋骨部に停止します。
胸横筋の支配神経について
胸横筋の支配神経としては…
肋間神経(Th3~Th5)
…があげられます。
胸横筋への血液供給動脈について
胸横筋へ血液供給している主な動脈としては…
内胸動脈(胸骨枝前肋間枝)
…があげられます。
胸横筋の主な働き
胸横筋の機能としては、主に
・肋骨を下向きに引き下げ、呼気の補助
胸横筋を英語で何て言う?
Transversus thoracis muscle
胸横筋をラテン語で何て言う?
M.transversus thoracis
読み方・発音
トランスヴァーサス ソラスィック