“耳鳴り”という症状はちょっとしたきっかけで起こるため、ついそのままにしがちかもしれません。
しかし、この耳鳴りの背景には大きな病気が隠れている場合もあるので注意が必要です。
本記事ではこの耳鳴りについて…
- 定義
- 症状
- 原因
- 改善方法
…について解説します。
目次
耳鳴りについて
耳鳴り(みみなり)の定義ですが…
…となります。
また、耳鳴(じめい)とも呼ばれる症状です。
分類
耳鳴りは大きく分けると次の2つに分類されます。
- 自覚的耳鳴:本人にしか聞こえない
- 他覚的耳鳴:外部から聴取可能
耳鳴りの症状について
耳鳴りといってもその症状は様々ですが特に多かった症状としては…
- 「ジー」というセミの鳴き声のような音
- 「キーン」という金属音のような音
- 「ピー」という電子音のような音
という、この3つの症状が多く聞かれるようです。
また…
- 「ブーン」という重低音
- 「シャー」という空間音
- 「ゴォー」というジェット音・低い風切り音
- 「ジャー」「ジョー」という水流音
- 「ブクブク」「ポコポコ」「グググ….」という痙攣音
- 「ザッザッ」「ガンガン」「グワァン グワァン」という拍動生の音
- 「ピロピロピロ・・・」「ヒュルリーヒュルリー・」という異次元音
- ハッキリとしたメロディ音、あるいは何かの音楽のようなメロディ音
- しっかりと歌声が聞こえる
このような症状の例もあり、その種類は豊富といえます。
一般的な耳鳴りの原因
一般的には耳鳴りの原因としては次ように考えられています。
- 病理的影響
- 筋骨格系の緊張
- 心理的ストレス
病理的影響
その耳鳴りの症状で疑うべきは何かしらの病気にかかっているということです。
メニエール病、突発性難聴、自律神経失調症から脳卒中など大きな病気が重なっている場合もあるので注意が必要です。
筋骨格系の緊張
肩こり・首のコリ、アゴの違和感や背中の痛み、ゆがみなどによっても耳鳴りが誘発されることがわかっています。
体が歪むことで、血液循環も滞ってしまうことが原因ともいえます。
心理的ストレス
情報の入り口として働いている耳ですが、自身がストレスをためこんでいると、「これ以上の情報は逆に傷つけてしまう」と判断しシャットダウンしてしまう。
いわゆる「自己防衛」が働くパターンといえます。
耳鳴りの改善方法について
ここでは自分でできる耳鳴りの改善方法について…
- 首を温める
- 亜鉛の摂取
- ビタミンBの摂取
- リラックス
- 定期的な休憩
…の5つについて解説します。
首を温める
耳鳴りの原因に凝り固まった筋による循環障害があるなら、首周囲の筋に肉を温めてみることで血流量が改善され耳鳴りの症状が改善されます。
亜鉛の摂取
亜鉛には血液やリンパの流れを促進させる効果があるため、サプリメントか亜鉛の多い食材を意識して摂取することが必要です。
牡蠣や豚肉、卵黄などに多く含まれています。また血管を広げる効果があるリノール酸を多く含む、黒豆も耳鳴りにいいとされる食材です。
ビタミンBの摂取
治療薬としても処方されるというのがビタミンB12です。
これは末梢神経の代謝を促し、耳鳴りやめまい、難聴などの改善に効果があるとされています。
食材としてはレバー、あさり、シジミ、サンマなどに含まれています。
リラックス
ストレスによる原因もあるため、きちんとリラックスる必要があります。
お勧めの方法としては入浴時しっかりと湯船につかり、体を温めることで循環改善とリラックスするために必要な副交感神経の働きを促進する効果が期待できます。
定期的な休憩
仕事や普段過ごす環境が騒音下にある場合、できるだけ定期的に休憩をとることも必要です。
騒音がある環境や状況そのものから離れることが一番ですが、それが難しい場合は定期的に休憩を取るということも必要です。
まとめ
本記事では耳鳴りについて解説しました。
- 実際には音がしていないのにも関わらず、何かが聞こえるように感じる現象
- 分類としては、自覚的耳鳴、他覚的耳鳴とがある
- 症状は人によって様々
- 原因は、病理的、筋骨格系の緊張だけでなく、心理的なストレスもあげられる
- 改善方法としては、血流の改善、亜鉛やビタミンBの摂取、そして騒音環境への対策があげられる