回外筋は前腕後区画にある広い深層筋であり、橈骨上部の1/3で湾曲している前腕の回外作用に働く筋です。
今回はこの回外筋について、その起始、停止や支配神経、基本的な働きやトレーニング方法などについて解説します。
目次
回外筋の起始・停止について
回外筋の起始・停止は…
- 起始:上腕骨外側上顆・尺骨回外筋稜・外側側副靱帯・輪状靱帯
- 停止:橈骨下端前面
…となります。
以下にもう少し詳細に説明します!
起始
回外筋の起始についてですが、上腕骨の外側上顆、尺骨の回外筋稜、肘関節包後面、および橈骨輪状靭帯を起始として起こり、前腕後面の深部を外下方に向かいます。
停止
回外筋の停止についてですが、橈骨の背面を回り橈骨上部外側面で円回内筋の停止部の上方に広く付着(停止)します。
回外筋の神経支配について
回外筋の支配神経ですが…
橈骨神経(C5~C7)
…となります。
回外筋への血液供給動脈について
回外筋へ血液供給している動脈は…
橈側反回動脈
…となります。
回外筋の主な働き
回外筋の主な働きとしては、
・前腕の回外
これは主に前腕の回内に作用する円回内筋や方形回内筋とは拮抗する働きとなります。
回外筋が作用する具体的な場面について
回外筋が働く具体的な場面についてですが、日常生活(ADL)とスポーツ場面において以下に解説します。
ADL
・ねじや容器の蓋を回して閉める(右手)
・トランプをめくる。
・トランプをめくる。
スポーツ
・バドミントンのバックハンド
回外筋のトレーニング方法について
回外筋を鍛える方法としては、単純に回外筋を主に刺激した回外運動を行うことが必要です。
・手首返し
・プロネーション
・スピネーション
・プロネーション
・スピネーション
回外筋を英語で何て言う?
Supinator muscle
回外筋をラテン語で何て言う?
M.supinator
読み方
スピネイター