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上前頭回 – 機能・障害・場所・働きについて

 

前頭葉のひとつでもある“上前頭回”は前頭葉の上側約1/3の領域を占める脳回の一つで、記憶誘動性の姿勢・運動制御や遂行機能に関与する重要な部分になります。
ここではこの“上前頭回”の場所や機能、役割などについて解説します!

上前頭回とは?

大脳の前頭葉の上側1/3の領域を占める脳回の一つです。

ブロードマンの脳地図における上前頭回について

上前頭回には、

・運動前野(BA6外側)
・補足運動野(BA6内側)
・前頭眼野(BA8)
・前頭前野(BA9)
…が存在します。

上前頭回の場所について

上前頭回の場所についてですが、3つの脳溝から同定することができます。

①上前頭溝:上前頭回の外側下方の境界
②中心前溝:上前頭回の外側後方の境界
③帯状溝:上前頭回の内側下方の境界
…となります。
以下にそれぞれを詳しく解説します。

①上前頭溝:外側下方の境界

この画像は左大脳半球の外側面を横からみた図になります。
上前頭溝(赤線)が上前頭回の外側面下部の境界に位置する脳溝になります。

②中心前溝:外側後方の境界


左大脳半球の外側面を上から見た図になります。
中心前溝(赤線)が上前頭回の後方の境界に位置する脳溝になります。

③帯状溝:内側下方の境界

左大脳半球の内側面の図になります。
帯状溝(赤線)は上前頭回の内側面下部の境界に位置する脳溝になります。

上前頭回への血液供給血管について

前大脳動脈

上前頭回の働きや役割について

上前頭回は部位ごとにその機能がわかれて担っています。

後部:記憶誘動性の姿勢・運動制御(補足運動野)
中部:眼球運動(前頭眼野)
前部:遂行機能(前頭前野)

上前頭回の損傷と障害について

では、脳卒中といった疾患によって上前頭回が損傷を受けるとどのような障害が起こるのでしょうか?

記憶誘導性の姿勢・運動障害

記憶誘動性の運動障害とは、パーキンソン病などでよくみられる運動障害です。

補足運動野は上前頭回の後部に位置します。

ちなみに記憶誘導性の姿勢・運動障害を起こす部位は、補足運動野の他に大脳基底核が関与しています。

遂行機能障害

遂行機能とは、目的を持った一連の行動を効果的に成し遂げるために必要な機能を言います。
主に前頭前野が関与していますが、この領域の損傷によって遂行機能障害が起こると、目標の設定ができなくなったり、計画の立案やそれに対しての実行が困難になります。

前頭前野は上前頭回の前部に位置します。

運動麻痺について

上前頭回が関与する運動麻痺について理解するためには、“Penfield(ペンフィールド)のホムンクルス”の図を参考にするとスムーズかもしれません。

・上前頭回内側面後方:下肢遠位部の運動麻痺
・上前頭回外側面後方:上下肢近位部・体幹の運動麻痺

…にそれぞれ関与していると理解するとよいでしょうね!

上前頭回を英語ではなんと言う?

Superior frontal gyrus

上前頭回をラテン語ではなんと言う?

gyrus frontalis superior

上前頭回の略語について

SFG, GFs
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