口のなかにいつのまにかできている口内炎。
食事の度に痛みが起きるため、非常にストレスに感じる人も多いと思います。
そこで本記事では、
- 口内炎の原因や分類
- 治療法
…などについて解説します。
目次
口内炎とは?
口内炎とは…
…と定義されます。
口内炎の原因と分類について
口内炎はさまざまな要因によって引き起こされる可能性があります。
これらの口内炎は同時に重複する場合もあります。
多くの場合は、負傷や感染、アレルギー、または皮膚疾患が原因とされていますが、その原因によって大きく次の種類に分類されます。
- 細菌感染
- ウイルス感染
- アフタ性口内炎
以下に詳しく解説します。
細菌感染
主に細菌による感染を原因として発症する口内炎になります。
- カタル性口内炎:口腔内のけがや傷、刺激、口腔衛生環境の悪化などが原因
- 壊死性潰瘍性口内炎
- 壊疽性口内炎(水癌):栄養失調が原因。急性口内炎で潰瘍と壊死をともなう
- ジフテリア性口内炎:ジフテリア菌による急性感染症が原因
- 猩紅熱性口内炎:A群溶血性連鎖球菌が原因
- 淋菌性口内炎:性感染症が原因
…などがあげられます。
ウイルス感染
主にウイルスによる感染を原因として発症する口内炎になります。
- 単純疱疹:皮膚に生じる単純ヘルペスウイルス感染症の一種
- 帯状疱疹:水痘・帯状疱疹ウイルスが原因
- 手足口病:「エンテロウイルス」と「コクサッキーウイルス」が原因
- 麻疹(はしか):パラミクソウイルス科に属する麻しんウイルスの感染によって起こる急性熱性発疹性の感染症
アフタ性口内炎
一般的に言われる“口内炎”とは、このアフタ性口内炎を指します。
“アフタ”と呼ばれる直径1~10ミリの輪郭がはっきりした円形の病変が、唇の粘膜や歯茎、舌の縁などに1個あるいは数個できるのが特徴です。
- 再発性アフタ性口内炎
- ベーチェット病
…などでもみられます。
口内炎の治療方法について
ここでは口内炎ができてしまったときの治療方法について解説します。
病院では何科を受診すればよい?
口内炎だけではなかなか病院を受診する人は少ないかもしれませんが…
- 2~3週間口内炎が続いている
- 複数or口腔内全体に口内炎が広がっている
- 微熱などの症状がある
- 痛みが強いため、日常生活を送ることも困難
…といった場合は病院を受診することをお勧めします。
その際は…
- 歯科
- 口腔外科
- 耳鼻咽喉科
- 皮膚科
- 内科
…などで対応してもらえます。
自分で治すには?
病院で受診するまでもない…、もしくはなかなかそこまでの時間がとれない…という人は、自分で口内炎を治療する方法を見つける必要があります。
その為の方法としては…
- ビタミンを摂取する
- 水分を摂取する
- 市販薬を使用する
…などがあげられます。
以下に詳しく解説します。
ビタミンを摂取する
口内炎を治す方法の一つとしてはビタミンの摂取があげられます。
特にビタミンB2とビタミンB6が口内炎の治療に効果的といわれています。
水分を摂取する
口腔内が乾燥状態にあると、口内炎の治癒が長引いてしまいます。
水分摂取をこまめにすることで、口腔内の乾燥を予防することも重要です。
市販薬を使用する
今は市販薬でも効果的なものが多く販売されています。
飲み薬やパッチタイプのものなど様々ですので、自分の生活習慣と症状に合わせたタイプのものを選ぶことが必要です。
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口内炎は自己免疫性疾患?
一般的な口内炎の場合は、前述したような原因によって発生するので特に自己免疫性疾患ではないケースがほとんどです。
しかし、中にはベーチェット病やクローン病、全身性エリテマトーデスといった自己免疫性疾患によって重度のアフタ性口内炎が発生する場合もあるので、注意が必要です。
あまりにも長く口内炎が続くときは、一度受診をすることをおすすめします。
まとめ
本記事では、口内炎について解説しました。
- 口の中や舌の粘膜に起きる炎症の総称
- さまざまな要因によって引き起こされる
- 主に細菌感染、ウイルス感染、アフタ性口内炎にわけられる
- 病院で治療する際は、歯科や口腔外科、耳鼻咽喉科、皮膚科、内科を受診する
- 自分で治療する場合は、ビタミン摂取と水分補給、そして市販薬を使って治療することがおすすめ