棘筋は脊柱起立筋内側柱に位置する背部の筋で、3つの区分(胸棘筋(背側)・頚棘筋・まれに頭半棘筋と融合している半頚棘筋)からできています。
そこで今回はこの胸棘筋の起始、停止や支配神経、基本的な働きについて解説します。
目次
胸棘筋の起始・停止について
胸棘筋の起始、停止ですが…
- 起始:第10胸椎棘突起~第2腰椎棘突起(Th10~L2)
- 停止:第2~第9胸椎棘突起(Th2~Th9)
…となります。
以下に詳しく解説します。
起始
胸棘筋は、第10胸椎棘突起~第2腰椎棘突起(Th10~L2)を起始とし、起始腱は胸最長筋と癒着します。
停止
第2~第9胸椎棘突起(Th2~Th9)に停止し、その停止腱は半棘筋と癒着します。
胸棘筋の支配神経について
胸棘筋の支配神経は…
脊髄神経後枝の内側枝
…となります。
胸棘筋への血液供給動脈について
胸棘筋へ血液供給している動脈は…
後肋間動脈
…となります。
胸棘筋の主な働き
胸棘筋は、主に、
・頭部の後屈と側屈
・脊柱の後屈と側屈
・脊柱の後屈と側屈
また、片側のみが作用すれば体をその側にまげる働きをします。
触診
棘筋は仙棘筋が内側で連続しているため、見分けるのが困難とされています。
胸棘筋を英語で何て言う?
Spinalis thoracis muscle
胸棘筋をラテン語で何て言う?
M.spinalis thoracis
読み方
スパイナリス