Rehabilitation

声が枯れる原因とは? – 声に関する病気・治療方法・予防策について

 

声優やナレーター、バンドのボーカリストなど自分の声を使って仕事をする人は様々です。
でもきちんと喉のケアや予防策をしていないと、すぐに声が枯れるなどの症状があらわれ、仕事を続けることができなくなる…なんてことも多々あるようです。

そこで本記事では、声が枯れる原因とその治療、予防策などについて解説します。

声がかれる原因

一般的に“声が枯れる”とはどのような原因で起こるのでしょうか?

基本的には…

喉の奥にある声を作る声帯に、炎症などのトラブルが生じることが原因

…とされています。
この声帯の炎症によって正しく音を出せなくなるのです。

長時間のカラオケの後、声が枯れるといった症状もこの声帯の炎症によるものです。
歌手や声優、ナレーターといった声を扱う仕事の方も、長時間喉を酷使していると声帯に負担がかかり炎症症状を起こします。

声の病気について

声帯の炎症程度でしたら、喉を休めてしばらくしていれば炎症症状が落ち着き声も元に戻ることが多いようです。
しかし、出血を伴ったり慢性的に腫れている場合は治療が長期化するだけでなく、深刻な病気に発展する場合もあるので注意しなければなりません。

声に関する病気としては…

  • 急性咽頭炎
  • 急性扁桃炎
  • 扁桃周囲炎
  • 声帯ポリープ

…などがあげられます。
以下に少し詳しく解説します。

急性咽頭炎

急性咽頭炎とは、咽頭粘膜が炎症を起こす病気です。
一般的に“喉風邪”と呼ばれ、風邪の初期症状として発症します。
原因はインフルエンザウイルスや細菌感染、汚れた空気や刺激のあるガスの吸入によるものなどが主ですが、鼻炎から発症することもあります。

初期症状として、咽頭の粘膜が炎症を起こし腫れることによって咽頭の痛みやいがらっぽさを感じます。
炎症が咽頭全体に及べば咽頭痛の他に、ものを飲みこむ際の痛み、全身の倦怠感などの症状に加え、37〜38度位の発熱などの症状が現れます。

乾燥した環境でなりやすい病気なので保湿が予防策としては有用になります。

急性扁桃炎

急性扁桃炎とは、扁桃に細菌が感染し、炎症がおこるものです。
原因は細菌の感染による場合が多く、特に溶血性連鎖球菌などの化膿菌によって発病するケースが多く見られます。
健康な時は細菌が存在しても、防御する働きがあるので感染しませんが、風邪をひいたり、過労で抵抗力が落ちると、免疫力が低下し炎症をおこします。

扁桃が感染すると39〜40℃の高熱、悪寒、嚥下痛、扁桃の発赤と腫れなどがあらわれます。
また、関節痛や首のリンパ節が腫れることもあります。

扁桃周囲炎

扁桃周囲の組織の細菌感染症になります。
この扁桃周囲炎の治療は基本入院での治療になります。
典型的な症状としては、のどの痛み、ものを飲み込むときの痛み、発熱、腫れ、発赤などがあります。

声帯ポリープ

声帯ポリープは急性の損傷によって生じることが多く、通常片側の声帯にのみ生じます。
歌手や声優の方が喉の調子が悪くイベントやコンサートを中止する…なんて場合は大方この声帯ポリープが原因の場合が多いような気がします。

治療方法

では、このような喉の病気になった場合、どのような治療方法が取られるのでしょうか?
その病気の種類や症状によって治療法も違いがありますが、一般的には…

  • 沈黙療法
  • 薬物療法
  • 言語療法
  • 手術

…といった方法があげられます。
以下に詳しく解説します。

沈黙療法

沈黙療法とは、喉への刺激を避け、声を休めることを言います。
喉への負担をなくすことで炎症症状を悪化させることを防ぎます。
声帯ポリープの初期段階にも有効です。

薬物療法

炎症や痛みに対しては、消炎剤や鎮咳薬の内服、細菌感染に対しては抗生物質が使用されます。
症状がひどい場合は医療機関による点滴での処置になることもあります。

言語療法

声帯ポリープや結節の場合、声帯にあまり負担をかけずに話したり歌ったりする方法を言語聴覚士より指導を受けるケースもあります。

手術

慢性的な扁桃炎の場合、手術にて扁桃腺を取り除く場合があります。
扁桃腺を取り除いても声が変わることはないようですが、まれに体質そのものが変わる場合があるようです。

予防策

重篤な喉の病気を避けるためにはどのような予防策を取ればよいのでしょうか?

日常生活でできる予防方法として、今回は…

  • 保湿
  • 喉への負担の軽減
  • のど飴やはちみつの摂取
  • 禁煙
  • 免疫力を高める

…といった方法をご紹介します。

保湿

喉の乾燥は感染症の原因になります。
普段から部屋の湿度を一定に保つ、乾燥している日はマスクなどを使用するといった工夫が必要です。

喉への負担の軽減

喉への過負荷によって炎症を引き起こし、その結果喉の病気の悪化につながります。
そのため、できる限り喉への負担を軽減する必要性があります。

喉を酷使する前に休憩をする、上述したような負担をかけない発声方法を訓練するといった方法があげられます。

のど飴やはちみつの摂取

のど飴は唾液の分泌を増やして喉の炎症を予防します。
また、はちみつには殺菌効果があり、消炎作用にも優れています。

よく喉にいいからという理由でオレンジジュースを飲む方がいますが、喉が炎症しているときは柑橘系の飲み物は刺激が強すぎますので控えたほうがよいようです。

禁煙

基本的に喉への負担を避けるためには禁煙が必須です。
喉への負担をかけるだけでなく、最近ではたばこの副流煙によって聴覚障害になるリスクが高くなるといった研究データもあります。

免疫力を高める

炎症症状を起こしにくくする体質にするためにも、体全体の免疫力の向上が必要です。
食生活や睡眠、運動習慣など普段から心がけることで免疫力は大きく変わってきます。

まとめ

本記事では喉の病気の原因やその治療方法、予防策などについて解説しました。

喉の病気は…

  • “声が枯れる”原因としては、喉の奥にある声を作る声帯に、炎症などのトラブルが生じるため
  • 声に関する病気としては、急性咽頭炎や急性扁桃炎、扁桃周囲炎や声帯ポリープがあげられる
  • 治療方法としての基本は、喉への刺激を減らし負担を少なくしたうえで、薬物療法を行う
  • 喉への負担を避けるため、保湿や禁煙、そして喉への負担をかけない発声訓練などが必要

作業療法士は語りたい!

喉だけでなく、体の一部分を酷使するってのは非常にリスクが高いことと言えますね。
重要なのは、機能の向上だけでなく、予防と代替手段の検討もしておくってことと言えるね!
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