障害を持つ方にパソコン操作の方法を支援したり教えたりすることは、就労支援や自己実現への介入につなげられると思っています。
スマホがいくら便利になったからといっても、やっぱりパソコンでしかできない機能もたくさんありますからね。
そこで今回は覚えておきたいパソコンのショートカットキーについて解説します。
目次
ショートカットまとめ
以下に一般的なショートカットのコマンド方法をまとめておきます。
もちろんすべて覚える必要はなく、そのクライアントがよく使用するコマンドを選び、優先順位を付けるなどする必要があります。
基本的なショートカット操作
入力キー操作 | 操作内容 |
---|---|
Esc (エスケープキー) | 作業の中断や元に戻す |
Prt Sc(プリントスクリーンキー) | 表示している画面を画像(クリップボード)として保存 Altと同時に押すと開いている、ウィンドウの保存 |
Num Lk(ナムロックキー) | テンキーからの数字入力のON/OFを行う ONの時はNum Lkのインジケーターが点灯する |
Insert(インサートキー) | 文章入力に使用するキーで、挿入と上書きの切り替えが出来る |
Delete(デリートキー) | 文字、ファイル、フォルダの削除に使う 他にオートコンプリートのキーワードの削除にも使用できる |
半角/全角キー/漢字 | 日本語入力と英数字入力の切り替え |
Tab(タブキー) | ウィンドウ画面の項目・選択肢の移動、Excelの右方向へのセル移動等々 |
Caps Look(キャプスロックキー) | 大文字での英字入力の切り替え |
Shift(シフトキー) | 英字入力の時シフトキーを押しながら文字を入れると大文字のアルファベット入力が出来る また、キートップの左上の記号変換できます。 |
Ctrl(コントロールキー) | 他のキーと組み合わせて使用する |
Back space(バックスペースキー) | 文字入力したのをカーソル1文字前の削除する。 開いているウィンドウを一つ前のページに戻す。 |
スペースキー | 文字入力時には漢字変換や1文字分、空白をあける 通常ではウィンドウの下部へ移動する |
Windowsキー(ウィンドウズロゴキー) | スタートメニューを開く 他のキーと組み合わせて使用する事により、別の操作を実行ができる |
Page UP(ページアップキー) | 開いているウィンドウの上へのスクロールさせる また文字入力時は上へ一つずつカーソル移動する。 |
Page Down(ページダウンキー) | 開いているウィンドウの下へのスクロールさせる また文字入力時は下へ一つずつカーソル移動する。 |
Enter(エンターキー) | 文字の入力の確定をする又は文字の改行する または、選択肢などの決定 |
Alt(オルトキー) | 他のキーとの組み合わせで機能が変化するコントロールキーと同様に、ウインドウの操作やファイルやツール等のメニューを開く |
無変換 | 漢字変換のときに、これを押すとひらがな、かたかな変換できる 前候補変換(次)|かな漢字変換できる。 |
カタカナ/ひらがなキー/ローマ字 | 文字入力時、に押すとひらがな入力やカタカナ入力に変換 Altキーと同時に押すと かな入力ローマ字入力できる |
Homeキー(ホームキー) | カーソルを行頭に移動させる、ウィンドウ内の先頭までスクロールさせる 他のキーとの組み合わせで、別の操作ができる |
Endキー(エンドキー) | カーソルを行末に移動させる、ウィンドウ内の最後尾までスクロールさせる 他のキーとの組み合わせで、別の操作ができる |
Fn(ファンクション) | 他のキーと組み合わせて使用する キーボードによっては付いていないキーをこのキーで代用する |
←↑→↓(カーソルキー) | これでマウスカーソルは動かすことはできないがメニューや文字入力のカーソル移動やウィンドウ画面のスクロールが出来ます。 |
F1(ファンクションキー1) | ヘルプとサポートを開く |
F2(ファンクションキー2) | 選択したアイコンの名前を変更できる |
F3(ファンクションキー3) | ファイルやフォルダの検索 |
F4(ファンクションキー4) | ウィンドウのアドレスバーの表示 ゲームソフトを起動中の時は画面サイズの変更 |
F5(ファンクションキー5) | ウィンドウ等の表示の更新 |
F6(ファンクションキー6) | 項目の切り替え |
F7(ファンクションキー7) | 全角カタカナ入力 |
F8(ファンクションキー8) | 半角カタカナ入力 |
F9(ファンクションキー9) | 全角英数字入力 |
F10(ファンクションキー10) | 半角英数字入力 |
F11(ファンクションキー11) | ウィンドウの表示切替、ツールバー以外の表示を非表示します。 もう一度押すと元に戻ります。(全画面表示) |
F12(ファンクションキー12) | Word・Excelで使用するキーで名前をつけて保存 |
Ctrlキーとの組み合わせ操作
入力キー操作 | 操作内容 |
---|---|
Ctrl+A | 表示されてる文字やファイルやフォルダをすべて選択する |
Ctrl+B | 「お気に入り」の整理をするダイヤルログを開く |
Ctrl+C | ドラックしたものをコピーする、 |
Ctrl+D | 現在開いているウィンドウページのお気に入り追加 |
Ctrl+E | 「Webページの検索」ウィンドウを開いたりCDの出し入をする |
Ctrl+F | ファイル内の文字検索ウィンドウを開く |
Ctrl+H | 「履歴」のウィンドウ表示またはファイルの文字列を変換する |
Ctrl+I | インターネットの、お気に入りのウィンドウを開く |
Ctrl+L | インターネットのアドレス入力する画面が開く |
Ctrl+M | Enterキーと同じく改行が出来ます。 |
Ctrl+N | 現在開いているウィンドウをもう一つ開く、またはファイルの新規作成 |
Ctrl+O | ファイルを開く |
Ctrl+P | 印刷に関連した作業やプリンターの追加等 |
Ctrl+R | 現在みているウィンドウの更新(リロード) |
Ctrl+S | 上書き保存が出来る |
Ctrl+V | ペースト(貼り付け)が出来る |
Ctrl+W | ウィンドウを閉じる |
Ctrl+X | カット(切り取り)が出来る |
Ctrl+Z | アンドゥ(取り消し)が出来る/カーソルの後ろの文字を1行削除 |
Ctrl+F5 | (Ctrl+R)と 同じで現在みているウィンドウの更新(リロード) |
Ctrl+Enter | フォルダを別のウインドウで開く |
Ctrl+Tab | ダイヤルボックス内のタブの切り替えをする |
Ctrlを押しながらファイルをドラック | 選択したファイルのコピー |
Ctrl+Alt+Delet | タスクの強制終了(Win98/Me)の場合 |
Ctrl+Alt+Delet | タスクマネージャーの表示、プログラムの強制終了(XP/2000) |
Ctrl+Shift+Esc | タスクマネージャーの表示、プログラムの強制終了(XP/2000) |
Ctrl+Shiftを押しながら項目をドラック | 選択した項目のショートカットの作成 |
Ctrl+Insert | 選択範囲の文書やファイルをコピー |
Ctrl+Esc | Windowsロゴキーの役割と同じ |
Ctrl+← | アドレスバーの操作カーソルを前の区切り「.や/」に移動 |
Ctrl+→ | アドレスバーの操作カーソルを次の区切り「.や/」に移動 |
Altキーとの組み合わせ操作
入力キー操作 | 操作内容 |
---|---|
Alt+A | ツールバーのホームページのお気に入りを開く |
Alt+C | コピーまたは、お気に入りの新しいフォルダの作成 |
Alt+D | ツールバーアドレス入力の操作をする |
Alt+E | ツールバーの編集を開く |
Alt+F | ツールバーのファイルを開く |
Alt+H | ツールバーのヘルプを開く |
Alt+T | ツールバーツールを開く |
Alt+V | ツールバーの表示を開く、または貼り付け(ペースト)をする |
Alt+X | 切り取りをする |
Alt+Enter | ファイルやフォルダのプロパティを開く |
Alt+スペースキー | 現在のウインドウのコントロールメニューの表示 |
Alt+Tab | アプリケーションを切り替える |
Alt+Esc | 次のウィンドウを表示する |
Alt+半角/全角 | 文字入力の切り替えをする |
Alt+ひらがな | ローマ字入力やかな入力の切り替えをする |
Alt+PrintScreen | アクティブなウィンドウのイメージをクリップボードにコピーする[補足-#02] |
Alt+F4 | ウィンドウを閉じる (ブラクラならAlt+F4数回を押すか押しっ放し) |
Alt+Home | ブラウザ画面のホームと同じ動作を行う |
Alt+→ | 開いていた1ページ分のウィンドウを進む |
Alt+← | 開いていた1ページ分のウィンドウを戻す |
Shiftキーとの組み合わせ操作
入力キー操作 | 操作内容 |
---|---|
Shift+Delete | ゴミ箱に入れずに完全削除する |
Shift+F10 | マウスの右クリックと同じようにメニューを開く |
Shiftを4回、または5回押す | 固定キー機能のオンとオフ |
Shift+Esc | 入力文字すべてを変換前の状態に戻す |
Shift+Home | カーソルから文章入力時やファイル内を行頭まで選択させる |
Shift+End | カーソルから文章入力時やファイル内を行頭まで選択させる |
Shift+ひらがな | カタカナ入力モードに切り替える |
Shift+無変換 | 全角英数字・半角英数字の切り替え |
Shift+Win+M | 最小化したウィンドウの再表示 |
Shiftを押しながらCD-ROMを入れる | CD-ROMの自動再生を止める |
Shift+Ctrl+Esc | タスクマネージャーを開く |
Shift+Caps Lock | 文字入力の大文字・小文字の切り替え |
Shift+Enter | フォルダをエクスプローラーで開く |
Shift+Tab | 選択できるエリアを切り替える |
Shift+Win+M | 最小化したウィンドウの再表示 |
Shift+Ctrl+Tab | ダイヤルボックス内のタブの切り替え |
Shift+Insert | コピーした文書・ファイルを貼り付け |
Shiftを押しながら+↑↓→← | 文書制作中の文字やファイルのドラッグ作業 |
Windowsキーとの組み合わせ操作
入力キー操作 | 操作内容 |
---|---|
Windowsキー+B | タスクバーのDrag’n DroP CDのメニューを開く |
Windowsキー+D | 開いている全てのウィンドウの最小化・復元 |
Windowsキー+E | スタートメニューにあるマイコンピューターを開く |
Windowsキー+F | ファイルやフォルダの検索ができる |
Windowsキー+L | ログオフをする |
Windowsキー+M | 開いているすべてのウィンドウの最小化 |
Windowsキー+R | ファイル名を指定して実行させるウィンドウを開く |
Windowsキー+U | ユーティリティマネージャーを開く(XPのみ) |
Windowsキー+F1 | Windowsのヘルプを表示する(XPのみ) |
Windowsキー+Pause | システムのプロパティを表示する |
Windowsキー+D | デスクトップの表示切替 |
Windowsキー+Shift+M | Winキー+Mで最小化したウィンドを元に戻す |
もちろんショートカットではなく、通常のコマンド入力方法の方がスムーズにできる…という場合はそちらを優先させた方がいい場合もあります。
ショートカットもあくまでパソコン操作を使いやすくする上での選択肢の一つ…ということなんですね!
ショートカットキーはカスタマイズできる?
Windows7以降のOSならば、自分がよく使用するアプリケーションに任意のショートカットキーを割り当てて起動することができます。
こうすることで、そのクライアントに合わせたオリジナルのショートカットキーを設定できるのでより理解したもらいやすくなるはずです!
ショートカットキーのカスタマイズ方法
例として、Windows7での「メモ帳」を開く際のショートカットキー設定で説明します。
①「スタート」→「すべてのプログラム」→「アクセサリ」の順にクリック。

②「メモ帳」を右クリックし、「プロパティ」をクリック。

③「ショートカット」タブをクリックし、「ショートカットキー」ボックスをクリック。

④割り当てたいキーを入力し「OK」をクリック。
(設定上、[ctrl+Alt+○○]の入力になります。)

②「メモ帳」を右クリックし、「プロパティ」をクリック。

③「ショートカット」タブをクリックし、「ショートカットキー」ボックスをクリック。

④割り当てたいキーを入力し「OK」をクリック。
(設定上、[ctrl+Alt+○○]の入力になります。)
まとめ
様々な種類があるショートカットキーですが、あくまでもパソコン操作、キーボード入力を「簡単に」するための方法です。
クライアントに合わせてはこのショートカットキー入力自体が覚えられなかったり、苦手だったりする場合もあるので、そのクライアントの特性に合わせて導入する必要があるといえます。
作業療法士は語りたい!
若い世代ならまだしも、高齢の方は「パソコン」というだけで苦手意識持ってしまいますよね。
その苦手意識って大方「キーボード入力をすること」に慣れていないことによるものが多いような気がするんだ。
そういうクライアントの場合は、デスクトップに「ショートカットアイコン」を作って、
「○○したいときは、ここをダブルクリックしてください!」…くらい簡略化する必要があると思うよ!
あくまで「使いやすくするため」ですものね!
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