Rehabilitation

片手だけでは大変?脳卒中の髭剃りで起こりうる問題点とその対策について

 

脳卒中による片麻痺のクライアントにとって、髭剃り動作は片手で行える整容動作のためか、具体的に評価や介入がされないことが多いような気がします。
しかし髭剃り動作の工程を考えてみると、両手での遂行を前提としているため、片手のみでは非常に行いにくいことがわかります。
そこで今回は脳卒中の髭剃りで起こりうる問題点とその対策についてまとめました。

脳卒中片麻痺で起こり得る髭剃りに関する問題点について

脳卒中による片麻痺のクライアントが髭剃り動作を行う場合、どのような問題が起こりやすいのでしょうか?
臨床での経験則ですが、次のような問題があげられます。

  • シェービングジェルなどが使いにくい
  • 剃り残しが多い
  • 電気シェーバーの充電が行いにくい
  • 電気シェーバーの掃除がしにくい

シェービングジェルなどが使いにくい

脳卒中による片麻痺のクライアントの場合、シェービングジェルやアフターローションを使用する際の開閉作業が非常に努力的になります。
対策としては開閉をしやすくするため固定ができる補助具の検討や、片手でも開閉可能なタイプのものを使用すると良いかと思います。

剃り残しが多い

片手での髭剃りは順剃りや逆剃りは可能でも、張り手でのシェービングは困難になってしまい、深剃りがしにくくなってしまいます。
また片側での操作のみのため、どうしても顎などの見えにくい箇所へのシェービングが難しくなります。
対策としては順剃り、逆剃りのみでもしっかり深剃りできるような剃刀やシェーバーの選択をする、表情筋を使って皮膚を突っ張らせる…といった方法があげられます。

電気シェーバーの充電が行いにくい

電気シェーバーの充電で、充電器そのものに置くタイプな場合は比較的容易に可能ですが、充電コードを直接差し込むタイプのものは両手での操作を前提としているため使いにくくなってしまいます。
なるべく充電方法が簡単なタイプのものを選択すると良いと言えます。

電気シェーバーの掃除がしにくい

電気シェーバーは使用していくうちに剃った髭が挟み込まれて剃りにくくなってしまいます。
そのため定期的に掃除をする必要があるのですが、この掃除が片手のみではどうしてもしにくいんです。
できるだけ掃除の工程がシンプルで、水洗いも可能なタイプを選ぶ必要があります。

まとめ

髭剃り動作は基本片手のみで可能な動作のため、脳卒中による片麻痺のクライアントにとっても比較的簡単に行える整容動作かもしれません。
しかしあくまで“基本的なシェービング動作は片手でしやすい”というだけで、準備やシェーバーの掃除、深剃りができる剃り方などには両手を使用することが前提になってしまいます。
髭剃り動作に対しても、できるorできないだけで判断するのではなく、自立で可能だとしてもその質の向上にも貢献できるような介入が必要なのかもしれません。

作業療法士は語りたい!

片手でできてしまう動作に対しては、どうしても安直に自立とみなされてしまいがちでしょうね!
髭剃り動作に対してもそうだけど、その動作が自立のレベルになったのなら、その質の向上、そしてそれを長期間維持できるような支援を行う必要があると思うんだ!
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