下後鋸筋は胸部と腰部の結合部位に位置し、呼気の間、肋骨を下制する広背筋の深層に位置する薄い筋肉です。
今回はこの下後鋸筋の起始、停止や支配神経、基本的な働きについて解説します。
目次
下後鋸筋の起始・停止について
下後鋸筋の起始、停止についてですが、
- 起始:胸椎および腰椎の浅板
- 停止:肋骨
…となります。
以下に詳しく解説します。
起始
下後鋸筋は第12胸椎~第3腰椎の棘突起と近くの胸腰筋膜から起こります。
停止
第9~12肋骨の外側部の下縁に付着(停止)します。
下後鋸筋の支配神経について
下後鋸筋の支配神経は…
肋間神経(T9~T12)
…があげられます。
下後鋸筋への血液供給動脈について
下後鋸筋へ血液供給している動脈は…
肋間動脈
…となります。
下後鋸筋の主な働き
下後鋸筋は主に、
肋骨を内下方へと引く
肋骨を内下方へと引く働きに作用するとともに、息を吐くときに下部の肋骨(下位肋骨には横隔膜が内側に張り付いています)を引き下げ、胸郭を狭めることで呼吸を補助する機能も担います。
下後鋸筋を英語で何て言う?
Serratus posterior inferior muscle
下後鋸筋をラテン語で何て言う?
M.serratus posterior inferior
読み方
セレタス・ポスティアリア・インフィアリア・マッスル