後斜角筋は、頚部の筋肉で、外側脊椎領域にもしばしば分類される筋です。
脊柱の動作を担い、呼吸を補助します。
今回はこの後斜角筋の起始、停止や支配神経、基本的な働きについて解説します。
目次
後斜角筋の起始・停止について
後斜角筋の起始、停止については次のとおりになります。
- 起始:第4~第6頸椎の横突起
- 停止:第2肋骨
以下に詳しく解説します。
起始
後斜角筋は、第4~第6頸椎の横突起前結節から起こり、第1肋骨を超えて外下方へ走行します。
停止
後斜角筋は、第2肋骨の外側面に付着(停止)します。
後斜角筋の支配神経について
後斜角筋の支配神経について
頸神経前枝(C8)
…となります。
中斜角筋への血液供給動脈について
中斜角筋へ血液供給している動脈は…
上行頚動脈
…となります。
後斜角筋の主な働き
・肋骨を引き上げて胸郭を広げる
また、従属的な機能になりますが、肋骨の固定時には頸椎を前方に傾け、片側だけ働けばこれをその側に曲げる機能も担います。
後斜角筋を英語で何て言う?
Scalenus posterior muscle
後斜角筋をラテン語で何て言う?
M.scalenus posterior
読み方・発音
スカーリナス ポスティアリア