中斜角筋は頸部の筋肉で、外側脊椎領域としても分類されます。
今回はこの中斜角筋の起始、停止や支配神経、基本的な働きについて解説します。
目次
中斜角筋の起始・停止について
中斜角筋の起始、停止については次のようになります。
- 起始:第2~第7頸椎(C2~C7)の横突起後結節・軸椎
- 停止:第1肋骨(上面に広く及ぶ)
以下に詳しく解説します。
起始
中斜角筋は第2~第7頸椎(C2~C7)の横突起後結節から起こり、斜めに前外方に向かいます。 第1肋骨の鎖骨下動脈溝の後ろに付着(停止)します。
*まれに、第2・3肋骨に停止するケースもあるようです。
中斜角筋の支配神経について
中斜角筋の支配神経は…
頸神経前枝(C2~C8)
中斜角筋への血液供給動脈について
中斜角筋へ血液供給している動脈は…
上行頚動脈
…となります。
中斜角筋の主な働き
中斜角筋は前斜角筋、後斜角筋とともに、、
・肋骨を引き上げて胸郭を広げる
また、従属的な機能になりますが、肋骨の固定時には頸椎を前方に傾け、片側だけ働けばこれをその側に曲げる機能も担います。
中斜角筋を英語で何て言う?
Scalenus medius muscle
中斜角筋をラテン語で何て言う?
M.scalenus medius
読み方・発音
スカーリナス ミーディアス