睡眠時無呼吸症候群(SAS)の疑いがかかり、実際に簡易診断装置で検査をしましたが、さらに詳細なデータを得るために行うのがこの“終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG検査) ”になります。
今回はこの終夜睡眠ポリグラフ検査の目的や記録項目、実際に自分が検査を受けた体験記も含めてまとめてみました!

終夜睡眠ポリグラフ検査について

睡眠時無呼吸症候群の疑いがあり、自宅で行う簡易診断装置の結果、さらに精密な検査を行う必要があると判断された場合に行われる1,2泊入院による検査になります。

目的

この検査では、簡易診断装置では測定できない睡眠中の呼吸や脳波、血液中の酸素飽和度、心電図などを同時に測定し、睡眠の深さと質と呼吸の状態が把握できます。
目的としては、睡眠時無呼吸症候群や周期性四肢運動障害など、睡眠に関連する病気の診断や重症度の判定、睡眠の構成や睡眠の質がどのようなものかを調べるために行われます。

記録項目

終夜睡眠ポリグラフ検査は様々なセンサーや電極を頭や胸腹、脚などに装着して行います。

装着部位 記録項目 
脳波
顎の筋電図
口鼻の気流
腹の動き
脚の動き
眼のまわり 眼球運動
いびき音
胸の動き、心電図
血中酸素飽和度など

終夜睡眠ポリグラフ検査を受ける際に不安だったこと

実際にこの終夜睡眠ポリグラフ検査を受ける事になり、いくつか不安点もあったので情報共有として公開します。

検査費用について

保険適用の検査ですが、概ね15000円程度で行うことができます。
(検査する医療機関によって多少の変動はあるようです)

検査当日の持参物について

検査当日は、

・診察券
・健康保険証
・パジャマ
・普段服用している薬
・採血データ
・夕食
…を持参してくるように連絡がありました。

実際の検査について

2018年2月にこの終夜睡眠ポリグラフ検査を一泊入院(18:00~6:00)で受けてきました。


これらの機器やセンサーを装着すると…


こんな感じになります。

ちなみにこの姿で就寝している様子をビデオ撮影されてるので少し恥ずかしい…。。

結果としてですが、心配していた中途覚醒や寝返りなども問題なく一晩眠ることができました!

終夜睡眠ポリグラフ検査の結果

検査をして約1か月後に検査結果を聞くため再受診をしました。
その結果ですが…

終夜睡眠ポリグラフ検査解析要約

検査状況

通常通り消灯し、検査を実施しました。

睡眠状態

各睡眠段階の割合は、
レム睡眠:22.5%、ステージN1:18.2%、ステージN2:58.0%、ステージN3(深睡眠):1.3%です。
基準範囲と比べステージN1の割合が多く、深睡眠が減少しています。
レム睡眠は6サイクル・112.5分得られました。
呼吸イベントにより睡眠が分断されており、一時覚醒指数は34.5分で睡眠効率は92.9%です。
睡眠潜時3.5分、レム睡眠潜時64.0分となっています。

呼吸状態

総睡眠時間中の無呼吸低呼吸436回、無呼吸低呼吸指数(AHI)52.3回/時です。
閉塞性無呼吸257回、混合性無呼吸76回、中枢性無呼吸25回、低呼吸78回認められます。
呼吸イベントは仰向け時に多く、体位別のAHIは、仰向け62.5回/時、左向き3.6回/時です。

イビキ

睡眠中の23.2%で見られ、大きなイビキの音が動画より確認できます。

酸素飽和度

平均値96%、最低値74%です。酸素飽和度低下指数(ODI)39.3回/時となっています。

その他

心電図状では上室性期外収縮が1回認められます。
レム睡眠の2,6サイクル目でオトガイ筋電図の上昇がみられます。

睡眠の概要

レム睡眠

時間 割合 良睡眠の目安
112.5分 22.5% 20~25%

ノンレム睡眠

ステージ 時間 割合 良睡眠の目安
ステージN1 91.0分 18.2% 2~5%
ステージN2 290.0分 58.0% 45~55%
ステージN3 6.5分 1.3% 15%

呼吸の概要

各睡眠呼吸障害の回数、持続時間、指数

CA OA MA 無呼吸の合計 HYPO 総合計
回数 25 257 76 358 78 436
最大持続時間(秒) 38.5 83.0 70.0 83.0 59.5 83.0
平均持続時間(秒) 20.7 37.1 41.5 36.9 30.0 35.7
指数(/睡眠1時間) 3.0 30.8 9.1 43.0 9.4 52.3

CA:中枢型無呼吸
OA:閉塞型無呼吸
MA:混合型無呼吸
HYPO:低呼吸

睡眠段階別の無呼吸低呼吸指数

(AHI:apnea hypopnea index)

レム睡眠 ノンレム睡眠 平均
無呼吸低呼吸指数 38.9 54.0 52.3

いびきの概要

いびきの合計時間:115.9分(睡眠中の23.2%)

酸素飽和度(SpO2)の概要

覚醒 レム ノンレム 合計
<60%(分) 0.0 0.0 0.0 0.0
<70%(分) 0.0 0.0 0.0 0.0
<80%(分) 0.3 0.0 1.8 2.1
<90%(分) 0.8 0.9 32.6 34.3
平均SpO2(%) 97 98 96 96
酸素飽和度低下指数 9.5 28.0 41.6 39.3

酸素飽和度低下発作時の最低SpO2

最低SpO2平均値:90%
最低SpO2最小値:74%

一時覚醒(arousal)の概要

呼吸関連 呼吸・SpO2 脚動 いびき その他 合計
覚醒反応回数 33 166 0 5 19 223

Arousal index(覚醒反応指数):26.8/1時間当たり

判定

重症の閉塞型睡眠時無呼吸低呼吸症候群!!

まとめ

というわけで、終夜睡眠ポリグラフ検査を受けた結果、2018年3月に重度の睡眠時無呼吸症候群の診断が確定してしまいました。
…ま、予想はしていたことですからそこまでショックではなかったんですけどね(苦笑)
ただ、この終夜睡眠ポリグラフ検査は、想像よりも簡単にスムーズに検査することができましたし、このような詳細な検査データをとることができますので、睡眠生活障害を抱えている方は早いうちに検査を受けることをおすすめします!

作業療法士は語りたい!

実際にSASの当事者となると、クライアントの方の無呼吸の症状に対しても見方が変わりそうですね!
たしかにただなんとなく「いびきが多いんだな」ってしか思ってなかったけど、
クライアントの睡眠の質にまで意識を向けれるようになったことは、大きな収穫といえるかもしれないね!(苦笑)