“骨盤が歪む”、“骨盤がずれる”なんて一般的に言うものの、それがどんな原因でしかもどんな症状を起こすか?ってことまではあまり知られていないような気がします。
ただ骨盤のゆがみが腰痛の原因の一つであることははっきりしていますし、作業療法士として様々なクライアントに関わる上でこの“骨盤の歪み”という現象は身近なものでもあります。
今回はそんな骨盤の歪みが原因の8つの病気・症状についてまとめてみました!

骨盤のゆがみがが原因で起こる症状

骨盤って人の身体の中心でもあり、内臓を支える部分でもあるので非常に重要な部分なんですね。
この骨盤がゆがむことで、下記のような身体の不調が起こる場合があります。

①腰痛や肩こり
②坐骨神経痛
③膝関節痛
④顎関節症
⑤頭痛、めまい
⑥生理痛、不妊
⑦睡眠障害
⑧自律神経失調症

①腰痛や肩こり


骨盤のゆがみが原因で腰痛が起こることは一般的に知られていますが、実は肩こりも起こる場合があります。
骨盤がゆがむことで周囲の関節や筋肉の並び方(アライメント)が歪み、その歪んだ状態で様々な動きをすると体のどこか一部分に過度に負担がかかって痛みを招く…といった具合です。
体は頭の先から足の先までつながっていますので、体の中心である骨盤が歪むとつながっている肩にまで影響を及ぼすんです。

肩こりがひどくて、いくら肩をマッサージしてもいまいち良くならないという方は、骨盤のゆがみが原因かもしれません。

②坐骨神経痛


骨盤のゆがみが原因の神経痛で多いのは“坐骨神経痛”です。
お尻から足の後ろ側にかけてあらわれる痛みやしびれ、麻痺などの症状があったら、この坐骨神経痛を疑ったほうがよいかもしれません。

③膝関節痛


また、ご高齢の方に多い膝の関節痛も骨盤のゆがみが原因の場合もあります。
骨盤がゆがんだ状態で毎日歩くと、膝の一部分に負担が過度にかかってしまい、膝を壊してしまう場合があります。

④顎関節症


加えて、顎関節症が骨盤のゆがみが原因の場合があります。
猫背など姿勢が悪い状態で作業をしたりすると、少しずつ骨盤が歪み、体の筋肉のバランスのゆがみを起こして、
最後には首から頭にかけての筋肉を引っ張り、『側頭骨』といわれるこめかみの部分の骨をゆがめてしまい顎関節症につながってしまうのです。
『顎関節症は骨盤のゆがみが原因』ということは今や歯学会では有名らしいんです。

⑤頭痛、めまい


顎関節症の部分でも説明したように、骨盤のゆがみが頭蓋骨のバランスにまで影響を及ぼすことから頭痛の原因とされます。
頭痛といっても様々なので、すべてが骨盤のゆがみがメジャーな原因ではないのですが、骨盤のゆがみを解消することで頭痛が緩和することは多いです。

また骨盤が歪むことで平行失調を起こし、めまいにつながることもあります。

⑥生理痛、不妊


生理痛に関しては骨盤がゆがむことで内臓の機能低下に影響が出たり、骨盤内が血行不良を起こし生理痛の増悪を引き起こす場合があります。
また、骨盤のゆがみが原因の不妊ですが、骨盤のゆがみによって女性ホルモン分泌に影響を及ぼしたり、体内の血液循環が悪くなり冷え性を起こしたりと、女性の身体を“妊娠しにくくなるからだ”にしてしまうことがわかっています。

⑦睡眠障害



意外に不眠などの睡眠障害が骨盤のゆがみが原因の場合もあります。
骨盤がゆがむことで自律神経の不調を招いてしまい、体を眠る状態にする副交感神経の働きを邪魔してしまうのです。

⑧自律神経失調症



自律神経失調症の症状はひとによって様々ですし、その背景に強いストレスがある場合もあるので『骨盤のゆがみを直す=自律神経失調症の治療』とは言いにくいですが、症状の緩和につながる場合があります。
体の不調の原因は一つではなく、様々な原因が折り重なってその症状や不調をつくっているので、骨盤のゆがみを解消することで症状の緩和につながる場合が多いのです。

骨盤のゆがみ対策



骨盤体操やストレッチなど、骨盤のゆがみを解消する方法はさまざまですが、自分に合ったやり方を選ぶことが大事ですし、なにより『続けること』が重要です。
個人的には“バランスボール”や“バランスクッション”が手軽で効果も高い印象を受けます!

まとめ

骨盤が歪むことは姿勢が悪くなること以外にこんなに体にとってデメリットがあることが分かっていただけたかと思います。
少しの意識で骨盤のゆがみは予防、改善できるので日ごろから注意したいものですね!

作業療法士は語りたい!

作業療法士が関わるクライアントって、原因は様々ですが「生活しづらさ」を感じている人だから、
それが身体的でも精神・心理的でも、“骨盤の歪み”って部分では案外共通した原因だったりするかもしれないね。
「骨盤の歪みは生活の歪み」…になっちゃうんでしょうね。