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パッチワークキルト – 方法やその工程、期待できる治療的効果について

 

パッチワークキルトという手芸は、作業療法のアクティビティとしても非常に有用だと思います。
他の手芸も効果的ではあるのでしょうが、“古い布や洋服を再利用できる”という点で非常に回想法としても期待できます。

そこで本記事では…

  • パッチワークとは?
  • パッチワークの方法
  • 期待できる治療的効果

…などについて解説します。

パッチワークキルトとは?




パッチワークキルトとは…

  • 布片を縫い合わせて1枚の大きな布を作る手芸の方法
  • 表地と裏地の間に薄い綿を入れ、重ねた状態で刺縫い(キルティング)したもの

…とされます。

日本では“綿入れ刺し子”とも呼ばれる手芸の一つになります。

パッチワークキルトの用途について

パッチワークキルトは、その構造から保温性に優れています。
そのため、掛けぶとんやベッドカバー,衣服などに多く用いられます。

中世ヨーロッパでは防寒用として、軍服の一部に用いられていたようです。

パッチワークキルトの方法

パッチワークキルトは次のような工程を基本としています。

  • 材料(布)の選定
  • 材料(布)のカット
  • 縫製(パッチワーク)
  • キルト(キルティング)

以下に詳しく解説します。

材料(布)の選定

パッチワークキルトでは、ハギレや着なくなった洋服など材料になる布を選ぶことから始めます。
制作する作品の大きさや用途にもよりますが、色や柄はなるべく近いものの方がきれいに仕上げるためのポイントとなります。

材料(布)のカット

作りたいパターンに合わせて縫い代を取りながら布をカットします。

その際、基本の方法に四角つなぎの“ナインパッチ”というものがあります。
ピースの大きさが3cmの正方形のため、縫製しやすいこと、配色がしやすいこともあり導入しやすいのでおすすめです。

縫製(パッチワーク)

バラバラにカットされた布を合わせて縫製していきます
その方法は手縫いやミシンなど様々ですので、目的やクライアントが求める方法によって選ぶようにすることが重要です。

キルト(キルティング)

パッチワーク布・キルト芯・裏布の3枚を合わせていくことをキルティングといいます。
キルティング作業をすることで、パッチワークのモチーフに立体感と耐久性を加える事ができます。

パッチワークキルトとセラピーとしての治療効果

パッチーワクキルトは作業療法やアートセラピーとして非常に有益な方法の一つと考えられます。
ただの趣味…ではなく、非常にたくさんの治療席な効果が期待できます。

その理由としては次のとおりになります。

  • 回想法としての効果
  • 空間、図形的な認知の活性化
  • パターン化された作業によるヒーリング効果
  • プランニングによる活性化
  • 役割の創出や社会作家機会の創出

以下に詳しく解説します。

回想法としての効果

パッチワークキルティングに使用する材料は、決して新しく購入した生地でなくてよい場合がほとんどです。
多くのパッチワークキルトは、

  • ハギレ
  • 古布
  • 着なくなった洋服

…といったものを使用することができます。

“材料を選ぶ”という作業工程に、自分の生活で使用したものを再利用するという要素を取り入れることで、回想法としての効果も含めることができます。

空間、図形的な認知の活性化

パッチワークキルトは「カットした布を使い、どのような模様にするか?」を考える工程を含みます。
これはバラバラのカットクロスを組み合わせて一つの全体的な模様にするという作業になり、非常に空間的、図形的な認知能力を必要とします。

この認知能力をパッチワークキルトという作業活動によって活性化するということは、非常に作業療法的な介入とも言えます。

パターン化された作業によるヒーリング効果

パッチワークキルトによる作品は、比較的決まった縫製パターンで構成されています。
実はパターン化された単純作業は、“瞑想”と同じ効果があるとされています。
この効果の背景にはセロトニンの分泌が関わってきます。

そこまで難易度が高くなく、ある程度決まったパターンでの単純な繰り返し作業を行うことで、ストレス発散につながるということになります。

プランニングによる活性化

パッチワークキルトで作品制作するには、材料の選定から模様やパターンの構想、カットや縫製といった様々な工程が必要になります。

  • 今はどの工程を行っているのか
  • 次はどの工程が必要か
  • そのための時間配分やスケジュールはどうするか

…こういったプランニングを行うことは、非常に脳の活性化に繋がります。
「明日やるべきこと」を考えることは、非常に認知症の予防としても有効と言えます。

タイムマネジメントとして

パッチワークキルトは一つ一つカットされた布を次々と組み合わせていく方法から、一つの工程にかける時間は短時間で済む手芸とも言えます。
そのため、ちょっとしたすき間時間を使って行える…という点が、仕事や家事に忙しい人でも続けやすい趣味活動として有効な点とも言えます。

一日の生活の中に、パッチワークキルトのような短時間でできる活動を取り入れることで、結果として生活の時間管理を考えることができます。

役割の創出や社会参加機会の創出

パッチワークキルトは非常に汎用性が高い手芸になります。
用途としては、掛けぶとん、ベッドカバー,衣服だけでなく、コースターやバッグなど様々です。

その作品を誰かのために制作することで役割の創出になります。
作品の販売や制作方法を教えるといったことで、仕事や副業としても活用できます。

まとめ

本記事では、パッチワークキルトについて解説しました。

パッチワークキルトとは…

  • 布片を縫い合わせて1枚の大きな布を作る手芸の方法
  • 薄い綿を入れ、重ねた状態で刺縫いする
  • “綿入れ刺し子”とも呼ばれる
  • 回想法や瞑想としての効果も期待できる
  • 作業療法のアクティビティとしても導入しやすい

作業療法士は語りたい!

パッチワークキルトってなんだか外国のおばあちゃんがやっているイメージです…
元々海外で発展した手芸の方法ではあるけど、
最近はその効果から若い人でも始める人が増えてきたみたいだね。
大人の塗り絵と同じようなことかもしれませんね!
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