眼輪筋は浅層の表情筋のひとつであると同時に、目の筋肉でもあります。
今回はこの眼輪筋の起始、停止や支配神経、基本的な働きについて解説します。
目次
眼輪筋の起始・停止について
眼輪筋の起始、停止についてですが、大まかに説明すれば…
- 起始:前頭骨、上顎、内側眼瞼靭帯、涙骨
- 停止:外側眼瞼縫線、上下瞼坂の内側
…となります。
さらに詳しい眼輪筋の起始と停止については、以下の3つの部位に分けて説明します。
- a)眼瞼部
- b)眼窩部
- c)涙嚢部
a)眼瞼部
眼瞼部は眼瞼内にあり、上瞼部および下瞼部ともに前涙嚢稜と内眼角とを連ねる内側眼瞼靭帯と付近の骨部から起こり、外眼角の外側で縫線を介して上下が連絡します。
b)眼窩部
]眼窩部はこれより厚く、内側眼瞼靭帯と眼窩口の内側縁から起こり、眼瞼部の周囲を回ります。
c)涙嚢部
涙嚢部は後涙嚢稜付近から起こり前外方に向かって眼瞼部に合する小筋束です。
眼輪筋の支配神経について
眼輪筋の支配神経ですが…
顔面神経(側頭枝・頬骨枝)
…となります。
眼輪筋への血液供給動脈について
眼輪筋へ血液供給をしている主な動脈として…
眼動脈
…があげられます。
眼輪筋の主な働き
眼輪筋の主な役割、働きですが、
・瞼を閉じる(例:ウインク)
・涙嚢を開く
・涙嚢を開く
ただし眼輪筋はその3つの部位毎でやや機能が変わってきます。
3つの部位毎の眼輪筋の主な働きについては、以下のとおり。
a)眼瞼部
眼瞼部は眼裂を軽く閉じる働きをする。
b)眼窩部
①眼窩部は眼裂を強く閉じて眼瞼の外側部の皮膚に放射状のヒダを作る働きをする。
②眉を下げて額のヒダをのばす
c)涙嚢部
涙嚢部は眼瞼部と同時に収縮し涙を吸い込ませる働きをする。
眼輪筋を英語で何て言う?
orbicularis oculi muscle
眼輪筋をラテン語で何て言う?
M.orbicularis oculi
読み方・発音
オービキュラリス オキュリ