Rehabilitation

O’Brien’s test(Active compression test)- 肩関節唇損傷(SLAP損傷)への徒手的検査方法について

 

肩関節唇の損傷への徒手的な検査方法のひとつとして“O’Brien’s test”があげられます。

本記事では、このO’Brien’s testの目的や方法、診断学的有用性について解説します。

想定読者としては…

  • 作業療法士(整形領域)
  • 理学療法士
  • 柔道整復師

…になっています。

O’Brien’s testの目的について

O’Brien’s testとは、

肩関節上方関節唇(SLAP:Superior Labrum Anterior and Posterior)損傷の評価

…を目的としている徒手による検査方法になります。

O’Brien’s testの検査方法

ここでは、O’Brien’s testの検査方法について解説します。

検査の概要としては次のとおりです。

  1. 立位で検査肢位にする
  2. 上肢の遠位部に下方へ力を加える
  3. 肩関節を最終域まで外旋させる
  4. 被験者は検者の力に対して抵抗する
  5. 痛みや痛みを伴う“クリック感”がある場合は陽性とする

以下に詳しく解説します。

1.立位で検査肢位にする

被験者は立位で肩関節90度屈曲位・10度内転位・最大内旋位にします(母指や下に向ける)。

2.上肢の遠位部に下方へ力を加える

検者は前方に立ち、上肢の遠位部に下方へ力を加え、被験者はそれに抵抗します。

3.肩関節を最終域まで外旋させる

次に肩関節を最終域まで外旋させます(手掌を上に向ける)。

4.被験者は検者の力に対して抵抗する

上肢の遠位部に下方へ力を加え、被験者はそれに抵抗します。

5.痛みや痛みを伴う“クリック感”がある場合は陽性とする

肩関節内旋位での抵抗時に痛みや痛みを伴う“クリック感”が出現し、肩関節外旋位ではその痛みが減少もしくは消失すれば陽性とします。

O’Brien’s testの診断学的有用性

著者 信頼性 感度 特異度 陽性尤度比 陰性尤度比
Cook C,et al(2012) NR 85 10 0.94 1.5
Ebinger N,et al(2008) NR 94 28 1.31 0.21
Oh JH,et al(2007) 40歳未満 NR 63 53 1.34 0.70
40歳以上 NR 61 58 1.45 0.67
すべて NR 64 49 1.25 0.73
Guanche CA,et al(2003) SLAP損傷のみ NR 54 47 1.02 0.98
SLAP損傷を含む関節唇損傷 NR 63 73 2.33 0.51

まとめ

本記事では、O’Brien’s testの目的や方法について解説しました。

O’Brien’s testとは…

  • 肩関節上方関節唇損傷(SLAP損傷)の評価に用いられる

作業療法士は語りたい!

間違いやすい点として、痛みやクリックが軽減or消失すれば陽性って点だね!
決して痛みがあったら陽性ではないんですね!
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