上頭斜筋は、背部深層の固有棘筋になります。
この筋は上部は広く拡張していますが、下部は狭くなっているのが特徴です。
今回はこの上頭斜筋の起始、停止や支配神経、基本的な働きについて解説します。
目次
上頭斜筋の起始・停止について
上頭斜筋の起始、停止についてですが…
- 起始:環椎の横突起
- 停止:後頭骨
…となります。
以下に詳しく解説します。
起始
上頭斜筋は、C1(環椎)の横突起前部から起こり、斜めに後上方に走ります。
停止
上頭斜筋上項線と下項線の間の後頭骨は付着(停止)します。
この際、大後頭直筋の停止部に一部被さったように、その外上方の部分に停止します。
上頭斜筋の支配神経について
上頭斜筋の支配神経は…
後頭下神経(外側枝)
…となります。
上頭斜筋への血液供給動脈について
上頭斜筋へ血液供給している動脈は…
- 椎骨動脈
- 後頭動脈の深下行枝
上頭斜筋の主な働き
上頭斜筋は主に、
・頭部の後屈
・頭部の側屈
・頭部の回旋
・頭部の側屈
・頭部の回旋
つまり、頭を後に引いて直立位に保持する機能を担いますが、左右の上頭斜筋の一側が働けば同側にまげる作用に働きます。
この機能は上頭斜筋のみならず、大後頭直筋、小後頭直筋、下頭斜筋も同時に担います。
上頭斜筋を英語で何て言う?
Obliquus capitis superior muscle
上頭斜筋をラテン語で何て言う?
M.obliquus capitis superior
読み方・発音
オブリークウス キャピティス スーピアリア