Rehabilitation

爪の状態について作業療法士が評価する必要性と評価項目について

 

クライアントの爪の状態をチェックすることって、多くは看護師の業務だと思われがちですが、クライアントの健康的な生活を支援する目的である作業療法士にとっても必要な業務だと思います。
爪切り動作のみならず、爪の状態をきちんと評価しておくことはADLの整容動作にもつながります。
今回はこのクライアントの爪を作業療法士が評価する必要性について考えてみました。

クライアントの爪の状態を作業療法士が評価する必要性について

作業療法士が臨床や現場で、クライアントの爪切り動作については評価することがあっても、爪の状態ってあまり評価する機会がないような気がします。
単純に「爪が伸びてるor伸びてない」程度の評価だけでは不十分ですし、なにより爪の状態が悪いと様々な悪影響を及ぼす可能性があります。
主なものとしては、

  • 栄養状態の評価ができる
  • 痛みによって歩行やADL動作に支障をきたす
  • 衛生状態が悪いと感染の可能性が高まる
  • 悪臭の原因になる

…などがあげられます。

爪の状態を評価する項目について

ではクライアントの爪を評価する際にどのような項目に注目して評価するべきでしょうか?
主なものとしては、以下の項目があげられます。

  • 爪切りの自立度
  • 爪白癬の有無
  • 化膿の有無
  • 痛みの有無
  • 衛生状態

これらの項目を評価することで巻爪や感染、悪臭などの予防としても機能するといえます。

爪切りの自立度

爪切り動作が生活の中でどの程度自立しているのかを評価することも重要です。
しかし、特に爪切りに関してのADL評価方法や検査方法がないのが現状です。
ADLの自立度を評価する方法ではFIMがありますが、爪切り動作は特にFIMの整容動作の項目には含まれませんので、標準化された評価方法で行うというよりは、個々の状態に合わせた観察などを中心とした評価で行うことになるのかと思います。

爪白癬の有無

爪白癬は一般的に、足白癬の病巣が拡大して爪に侵入することで生じるとされているため、爪白癬があるということは多くは足白癬にも罹患していると考えられます。
爪白癬の臨床的な症状としては、爪の肥厚、変形、白色化などがあげられます。
また痛みやかゆみといった自覚症状はないことも特徴の一つです。
これらの症状から爪白癬の有無を評価することが望ましいと言えます。

化膿の有無

爪の周囲が化膿する原因としては爪周囲炎があげられます。
これは爪の周囲が黄色ブドウ球菌や可能性連鎖球菌といった真菌やウイルスなどに感染することで引き起こされるものとされています。

痛みの有無

爪の周囲の痛みについてもしっかりと評価する必要があります。
痛みの評価方法である“NRS”や“VAS”を使用することも必要ですが、なによりその痛みによってどのADLをはじめとした生活動作に支障をきたしているのか?という視点で評価することが作業療法士には求められると思います。

衛生状態

爪の周囲の汚れや悪臭についての状態を評価することも必要です。

まとめ

特に爪切りや爪の状態に対しての評価や検査方法は見当たらないのが現状ですが、作業療法士にとってクライアントの爪の状態を評価することは必要性が高いことだと思います。
あくまで観察を主にした方法になりますが、それでも爪の状態や爪切り動作の自立度向上について介入することで、クライアントの健康的な生活の一助になることは必須だと考えます。

作業療法士は語りたい!

特に特化したものはみあた“爪の健康状態スケール”のようなものはないんですね!
爪の状態でその人の健康状態が検査できることもできるから、
作業療法士だけでなく、医療・介護関係者はもっとクライアントの爪に注目する必要性はあるだろうね!
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