パーキンソン病や小脳系疾患、アテトーゼ性脳性麻痺による上肢の振戦や不随意運動がある人がパソコンを使用する際、マウスが動きすぎてしまう…ということが多いようです。
その結果努力的な動作になり全身の筋緊張の亢進、痛みの増悪…なんて症状を引き起こしかねません。
そんな場合ですが、“マウスポインタの速度調整”をするだけで解決するかもしれません。
目次
マウスの速度調整
マウスのポインタの速度は「遅く」~「速く」の11段階で切り替えることができます。
不随意運動がある人のマウス操作の場合はやや「遅く」することで間違って大きくマウスを動かしてしまってもポインタの移動範囲を小さくできますので使いやすくなります。
もちろんその人にとって使いやすいような速度に調整する必要があります。
マウスの速度調整の方法
マウスの速度の調整を行う場合は…
…で設定可能です。
マウスの速度調整が有効な対象疾患や障害
冒頭でも触れたように、このマウスの速度調整の機能は“振戦”や“不随意運動”といった症状が強い疾患の方に最適な機能な印象を受けます。
その他のポインターオプションについて
マウスのポインターオプションには速度設定の他にも以下のような設定が可能です。
動作
ポインターを自動的に既定のボタン上に移動するようにできるオプションです。
ポインター軌跡の表示
ポインターが動く際にそのポインターの位置を見つけやすいように軌跡が表示されるように設定ができます。
文字入力中のポインター非表示
文字を入力する際にポインターが邪魔になってしまう場合がありますが、入力中のみ非表示に設定が可能です。
Ctrlキーでポインターの位置確認
ポインターの位置がどこにあるのかわかりにくい場合、[Ctrlキー]を押すことでポインター周囲に波紋のような表示をさせ、位置を確認できるように設定可能です。
まとめ
マウス操作においてはこのような速度の設定だけでも失調症状や不随意運動の人にとっては格段に使いやすさが向上すると思われます。
また同時にマウスパッドを工夫し極端に滑りにくくする…といった環境設定も合わせて行ってみるとよいかもしれません。
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