Rehabilitation

悪性外耳道炎 – 特徴・症状・診断基準・治療方法や癌との違いなどについて

 

悪性外耳道炎は高齢者…特に糖尿病のクライアントによくみられる疾患になります。

本記事では、悪性外耳道炎の…

  • 特徴
  • 症状
  • 診断基準
  • 治療方法

…などについて解説します。

悪性外耳道炎とは?

悪性外耳道炎(Malignant External Otitis:MEO)の定義としては…

外耳の感染症が外耳道、中耳、内耳を含む頭蓋骨(側頭骨)まで広がったもの

…となります。

主に高齢者で特に糖尿病患者や、免疫系の機能低下を起こした方に併発しやすい外耳道の緑膿菌感染症となります。

悪性外耳炎は1968年に“Chandler”によって初めて提唱された疾患概念になります

悪性外耳道炎の症状について

では、この悪性外耳道炎の症状とはどのようなものでしょうか?

主症状

この悪性外耳道炎の主症状としては、

  • 外耳道の炎症と腫脹

…があげられます。

この炎症と腫脹の症状が進行すると、中耳や内耳にも広がるケースもあるようです。
また、徐々に周りの組織や骨に炎症が広がり、骨や神経を破壊しながら進行していくのも特徴といえます。

初発症状

悪性外耳道炎の初発症状ですが…

  • 強い耳の痛み
  • 耳垂れ
  • 外耳道の腫れ
  • 発熱

…などがあげられます。

重症化症状

炎症が耳や内耳にまで及び重症化すると…

  • 難聴
  • 耳鳴り
  • めまい

…といった症状もあらわれます。

悪性外耳道炎の診断基準について

悪性外耳道炎の診断は…

  • 側頭骨の高分解能CT
  • MRI
  • 臨床所見血液学的検査所見
  • 細菌学的検査所見

…など総合的に評価した行われます。

悪性外耳道炎の治療方法について

悪性外耳道炎の治療ですが…

抗菌薬の全身投与

…による局所処置が行われます。

加えて、悪性外耳道炎の背景に糖尿病や免疫力の低下などもあることから、総合的な評価、管理が必要になります。

悪性外耳道炎と緑膿菌について

悪性外耳道炎の原因菌としては、緑膿菌があげられます
また緑膿菌以外にも、真菌やMRSAなどが原因となることもあります。

悪性外耳道炎は死亡率が高い?

悪性外耳道炎での死亡例は少ないながらも決して0ではありません。
というのも、悪性外耳道炎は重症化すると外耳道の肉芽病変が周囲組織へ進展することで、頭蓋底骨髄炎などの頭蓋内合併症を引き起こす可能性があるからです。

もちろん、近年は抗菌薬が進歩してきたこともあり、以前よりも致死率は低くなってきています。
しかし、悪性外耳道炎の病態の多様化とともに、症例に応じた対応が求められてきているようです。

悪性外耳道炎は癌の症状と酷似している?

悪性外耳道炎は癌の一種である“悪性外耳道腫瘍(扁平上皮癌)”と非常に臨床症状が似ているようです。
悪性外耳道炎の症状である…

  • 外耳道の炎症や腫脹
  • 痛み
  • 難聴
  • 耳鳴り
  • めまい

…などの症状も、悪性外耳道腫瘍でもみられます。

加えて、外耳道炎や慢性外耳道炎として長い治療歴を有しているという点でも酷似しているようです。

まとめ

本記事では、悪性外耳道炎について解説しました。

悪性外耳道炎とは…

  • 外耳の感染症が外耳道、中耳、内耳を含む頭蓋骨(側頭骨)まで広がったもの
  • 免疫力が低下した高齢者や糖尿病のクライアントに併発することが多い
  • 主症状としては外耳道の炎症と腫脹をはじめ、耳の痛みやめまい、発熱、難聴などがあげられる
  • 診断には検査所見や画像所見などによる総合的な判断が必要
  • 抗菌薬の全身投与によって治療される
  • 原因菌としては緑膿菌があげられる
  • 重症化すると頭蓋内合併症を引き起こし死亡するケースもある
  • 悪性外耳道腫瘍とも告示しているため注意が必要

作業療法士は語りたい!

免疫力の低下した高齢者や糖尿病患者に多いとなると、リハビリの現場での対応が求められることは多そうですね。
それでも“耳の痛みやめまい”への適切な対応って、リハビリセラピストは慣れていないだろうからね。
疾患の特徴や症状についてもしっかりと知る必要がありますね。
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