胸最長筋は、頭最長筋、頚最長筋とともに脊柱起立筋中間柱に位置する背部の筋である最長筋をつくる筋になります。
そこで今回は、胸最長筋の起始、停止や支配神経、基本的な働きについて解説します。
目次
胸最長筋の起始・停止について
胸最長筋の起始、停止ですが…
- 起始:仙骨、腰椎棘突起、下位胸椎横突起
- 停止:腰椎副突起、腰椎副突起(内側)・肋骨、腰椎肋骨突起、胸筋膜(外側)
…となります。
以下に詳しく解説します。
起始
胸最長筋の起始部は、長側部の内側と深部にあってこれと癒着し、腸骨稜、仙椎および、腰椎の棘突起から起こって上行します。
胸部と頸部では横突起ないし関節突起(第6胸椎~第5頸椎)からの起始が内側に加わります。
停止
胸最長筋には外側と内側の停止腱列があります。
外側腱列は全腰椎の肋骨突起と第3~第5以下の肋骨に、内側腱列は全腰椎の服突起と全胸椎の横突起に付着(停止)します。
胸最長筋の支配神経について
頭最長筋の支配神経ですが…
- 胸部神経後枝
- 腰部脊髄神経後枝
…になります。
胸最長筋への血液供給動脈について
胸最長筋へ血液供給している動脈は…
- 後肋間動脈
- 肋下動脈
- 腰動脈
…となります。
胸最長筋の主な働き
胸最長筋は主に、
・脊椎の伸展
・脊椎の側屈
・肋骨を圧迫するのを防ぐ
・脊椎の側屈
・肋骨を圧迫するのを防ぐ
胸最長筋を英語で何て言う?
Longissimus thoracis muscle
胸最長筋をラテン語で何て言う?
M.longissimus thoracis
読み方・発音
ロンジッシマス