介護保険における通所サービスでは、デイサービスの他にデイケアがあります。
本記事ではこのデイケアの…
- 対象
- 利用料金(自己負担)
- デイサービスとの違い
- リハビリの種類
…などについて解説していきます。
目次
デイケアとは?
そもそもこの“デイケア”とは…
…になります。
対象
デイケアの対象ですが、デイサービスや訪問リハビリ同様、
…が対象となります。
ちなみに要支援の方の場合は、介護予防通所リハビリテーションを利用することになります。
利用料金(自己負担額)
デイケアの利用も介護保険の対象ですので、基本的には1割の自己負担になります。
(一定以上の所得がある場合は2割もしくは3割負担になります)
要介護区分 | 1時間以上2時間未満 | 2時間以上3時間未満 | 3時間以上4時間未満 | 4時間以上5時間未満 | 5時間以上6時間未満 | 6時間以上7時間未満 | 7時間以上8時間未満 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
要介護1 | 331円 | 345円 | 446円 | 511円 | 579円 | 670円 | 716円 |
要介護2 | 360円 | 400円 | 523円 | 598円 | 692円 | 801円 | 853円 |
要介護3 | 390円 | 457円 | 599円 | 684円 | 803円 | 929円 | 993円 |
要介護4 | 419円 | 513円 | 697円 | 795円 | 935円 | 1,081円 | 1,157円 |
要介護5 | 450円 | 569円 | 793円 | 905円 | 1,065円 | 1,231円 | 1,317円 |
この表は、あくまで基本的な利用料金の一覧ですので、利用時間や地域によっては変動があります。
デイケアとデイサービスの違いについて
では、このデイケアとデイサービスとではなにが違うのでしょうか?
主に…
- 医師が在籍している
- リハビリ専門職が在籍している
- あくまで介護ではなくリハビリが目的
…があげられます。
以下に詳しく解説します。
医師が在籍している
デイケアでは医師を配置することが義務付けられていて、デイサービスではその義務がないため医師が常駐していることはありません。
そのため診察が可能なこと、緊急の病変時には早急な医療的対応が可能というメリットがあります。
リハビリ専門職が在籍している
デイサービスで行うリハビリは(基本的には)介護福祉士が行う集団での体操などがメインのリハビリになります。
しかし、デイケアでは作業療法士や理学療法士、言語聴覚士といったリハビリセラピストが在籍しているため、個別で利用者の状態に応じたリハビリ計画をたててリハビリを行っていくことができます。
あくまで介護ではなくリハビリが目的
デイサービスでは入浴や食事の介護サービスを受けることが多いですが、デイケアではあくまでも利用の目的がケアではなくリハビリであるため、「いかに自立して行えるか?」という視点での支援になります。
デイケアで行われるリハビリとは?
ここではデイケアで行われるリハビリについて解説します。
大きく分けると次の2つに分けられます。
- 身体機能訓練
- 日常生活機能訓練
以下に詳しく解説します。
身体機能訓練
身体機能訓練は、主に利用者の…
- 筋力の向上
- 体力の向上
- 関節拘縮の予防
- 疼痛への対応
…といった身体機能の基本的な能力の維持と向上を目的に行います。
日常生活機能訓練
また、あくまで在宅生活を自立して過ごすことができる能力の確保を目的としていることから、
- 歩行訓練
- 寝返り動作などの基本動作訓練
- 入浴の評価と訓練
- トイレ動作の評価と訓練
…といった日常生活の動作の獲得に対してのリハビリを行います。
まとめ
本記事では通所リハビリテーションである“デイケア”について解説しました。
- 老人保健施設、病院、診療所などの施設において、日帰りでリハビリテーションを提供するサービス
- 要介護の認定を受けた方が対象
- 利用料金はデイサービスよりやや高い場合が多い
- デイサービスとの違いは、医師やリハビリスタッフが在籍している点、ケアではなくリハビリが目的という点があげられる
- デイケアでは、身体機能訓練だけでなく、日常生活動作訓練も行われる