慢性関節リウマチのクライアントは、その治療薬の副作用によって非常感染しやすい状態にあります。
そのため感染予防として手洗い動作は必須ですが、症状によっては困難な場合もあります。
今回はこの慢性関節リウマチに対しての手洗い動作の問題点と支援のコツについてまとめました。

慢性関節リウマチは感染症になりやすい

慢性関節リウマチ(以下RA)のクライアントは、抗リウマチ薬などの治療薬を使用している場合、免疫の働きが抑えられている状態になります。
そうなると、RAの進行はおさえられるものの、感染症にかかりやすくなります。
その為、手洗いやうがい、歯磨きといったセルフケアの徹底が必要になります。

慢性関節リウマチにおける手洗い動作の問題点

RAのクライアントが手洗い動作を行う場合、以下のような問題点が訴えとして多く聞かれます。

  • 蛇口に手が届かない
  • ハンドソープを上手く出すことができない
  • 手をきれいに洗えない
  • 冷たい水を使うと手が痛い

蛇口に手が届かない

RAのクライアントでも、肩関節や肘関節に著明な関節可動域制限がある場合は、蛇口や流水まで手をリーチすることが困難になります。

ハンドソープを上手く出すことができない

ハンドソープを手に取ろうとしてボトルを操作するにも、筋力低下や痛みによってうまく操作ができない場合があります。

手をきれいに洗えない

指の変形や関節可動域制限がある場合は、筋力低下が著明な場合は実際に手を洗おうとしても上手に洗えないというケースが多いようです。

冷たい水を使うと手が痛い

RAのクライアントの中には、冷たい水に手を当てると痛みとして感じる症状を持つ人がいます(レイノー現象)。
手を洗おうとしても温度設定ができない場合は手洗い動作自体痛みを伴うことになってしまいます。

リウマチに対しての手洗い動作支援のコツについて

RAのクライアントの手洗い動作支援のためには、どのようなポイントを抑えるべきでしょうか?
主に、以下の項目があげられます。

  • 無理な動作は行わない
  • 自助具を積極的に利用する
  • 代替手段を多く利用する

無理な動作は行わない

RAにクライアントは非常に関節破壊が起こりやすいことから、ムリな姿勢や動作をとると非常に強い痛みや変形につながります。
必ず無理のない、余裕のあるリーチ範囲や動作で手洗い動作を行うことが重要です。

自助具を積極的に利用する

積極的に自助具を使用し、クライアント自身の身体への負担を軽減する必要があります。

・関連記事:手洗い動作を行いやすくするための自助具、福祉用具、便利グッズについて

代替手段を多く利用する

手洗い動作もその方法は様々です。
流水による手洗いが困難な場合は、アルコールティッシュを使用するなど感染予防効果の高い代わりの手段も検討することが必要です。

まとめ

RAのクライアントの場合何よりも痛みの増悪や関節破壊が起こらないような方法や手順、環境設定を行う必要があります。
そのためにもクライアントのRAの症状の状況をしっかりと把握し、適切な介助量の支援を行うべきといえます。

作業療法士は語りたい!

RAの洗顔でも触れましたが、関節破壊や痛みの増悪に注意する必要がありますね!
そのためには本人の能力を向上させる…というよりは、負担を軽減するための自助具や手段を検討するという発想が必要かもしれないね!