パーキンソン病のクライアントはその症状から手洗いといったセルフケアが困難になる場合が多くあります。
今回はパーキンソン病に対する手洗い動作支援のコツについてまとめました。

パーキンソン病への手洗い動作支援のコツについて

パーキンソン病のクライアントの“手洗い動作”をできる限り自立に近づけるための支援のコツにはどのようなものがあるのでしょうか?
主に以下のようなものがあげられます。

  • 動線を短くする
  • 工程を少なくする
  • 石鹸よりもハンドソープを使用する
  • 目で確認しながら手洗いをする
  • 手の部位を確認しながら手洗いをする

動線を短くする

パーキンソン病のクライアントにとって、移動や物品へのリーチは非常に負担がかかる動作になります。
できる限り短い動線で手洗いが成立するような環境設定や準備をする必要があります。

工程を少なくする

手洗い動作そのものは他のADLに比べて工程が多いわけではありませんが、それでもパーキンソン病のクライアントにとっては工程を少なくして遂行する工夫が必要です。
省略できる工程は省略する、代替手段を取り入れて少ない工程で手洗い動作を完了できるようにすることも作業療法士には求められます。

石鹸よりもハンドソープを使用する

パーキンソン病のクライアントが手洗い動作を行う際、石鹸を使用すると上手に操作できなかったり、すぐに落としてしまったりすることが多くあります。
そういったリスクを軽減させるためにもハンドソープを使用することをお勧めします。

目で確認しながら手洗いをする

パーキンソン病の症状で特徴的なものに、 記憶誘導性運動障害があげられます。
洗顔とは違い、目を閉じながら手洗いをする…ということはないでしょうが、それでもスムーズに手洗い動作を行うためには、目で確認しながら手洗い動作を行う必要があります。

手の部位を確認しながら手洗いをする

手洗い動作をスムーズに行うもうひとつのコツとしては、手の部位を確認しながら手洗い動作を行うということです。
母指→示指→中指→・・・というように、自分で順番を決め、洗う側の手でその部位を確認しながら行うことでスムーズに手洗いができる場合があります。

まとめ

パーキンソン病のクライアントの手洗い動作への支援をおこなう際には、その病態や症状の特徴を把握したうえでポイントを抑えて支援する必要があります。

作業療法士は語りたい!

整容動作でも安全に簡潔にできる手洗い動作だからこそ、できる限り自立度の向上に努める必要はあるでしょうね!
進行性の疾患だからこそ、自分で行えるADLやセルフケアへの積極的な支援は重要なんだと思うんだ!