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社会参加に影響?整髪動作の目的と必要な機能や能力について

 

“髪の毛を整える”という“整髪”は、整容動作のひとつになりADLとしてだけでなく社会参加の面からみても重要な役割を担う動作と考えられます。
そこで今回はこの整髪動作の目的と必要な機能や能力についてまとめました。

整髪とは?

定義としては次のような意味を持ちます。

  • 髪を刈って形を整えること
  • 乱れた髪を整えること

整髪の種類

では実際にこの整髪という動作はどのような種類があるのでしょうか?
男性、女性によって多少の違いはありますが、基本的には次のような種類に分けられます。

  • ヘアブラッシング
  • ヘアスタイリング
  • ヘアータイ

ヘアブラッシング

ヘアブラッシングは櫛やブラシ(もしくは手)を使用して“髪の毛を梳かす(とかす)”行為になります。
ヘアブラッシングの目的としては主に乱れた髪を整えることになりますが、美容的な観点からは次のような効果も期待できるようです。

  • 髪の汚れやほこり、抜け毛の除去効果
  • 頭皮の血行促進による育毛効果
  • 髪のツヤ、潤いをもたらす効果

ヘアスタイリング

ヘアスタイリングは、ワックスやジェル、スプレーなどを使用して自分の好みの髪型を作る行為を言います。
目的としては、自己表現や身だしなみとしてが主なものとなります。
好みや時代の流行、そしてTPOなどによっても変わってくるため、非常に多様性に富む整髪動作でもあると言えます。

ヘアータイ

ヘアドレッシングが、長い髪を紐やゴムで結ぶ行為になります。
目的としては自己表現や身だしなみ、または作業時に長い髪が邪魔にならないようにする対処のため…などがあげられます。
この方法も三つ編みやポニーテールといった様々な種類があるため、ヘアスタイリング同様非常に多様性に富む整髪動作になります。

整髪動作の目的

上記の整髪の各種類の目的からもわかるように、整髪動作の主な目的としては以下のとおりになるかと思います。

  • 身だしなみとして
  • 自己表現として

整髪動作に必要な能力や機能

では実際に整髪動作を行うために必要な能力や機能はどういったものになるのでしょうか?

  • 髪へのリーチ動作能力
  • 物品操作能力
  • 鏡を介しての視覚確認能力
  • 手の感覚のみでの操作能力

疾患や障害によって違いはありますが、基本的にこのような能力、機能が必要になることがわかります。
特徴的なのは、鏡を介しての視覚確認能力のため、左右反転でも対応できるような空間認識、左右認識が必要になるでしょうし、後頭部の髪のセッティングに対しては手の感覚に依存した動作のため感覚機能が必要になります。

まとめ

整髪動作はその目的を考えると非常に“社会参加”に関与する動作だとわかります。
また、必要な機能や能力としても比較的高度な視覚、空間認識、感覚機能が求められる動作だと考えられます。

作業療法士は語りたい!

整髪動作も種類別で考えると、クライアントにとってどの整髪動作が必要なのか明確になりますね!
大きな括りでの“整容”や“整髪”ではなく、もっと細分化することで
クライアントが求める動作はなにか?って理解できるんだと思うんだ!
 

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OT愛東

臨床15年目の作業療法士。
作業療法士としてのキャリアと同時に、音楽関係、アパレル関係、ナイトビジネスなどの経験を経て現在ウェブ事業の展開も行っている。
現在は作業療法士のキャリアアップを目的としたウェブメディア『作業療法プレス』をはじめ、複数のブログメディアを運営。
また、自身の様々なキャリアから、改めて「働き方」を考え、支援するために“働きにくさをリハビリする”産業作業療法研究会を設立。
日本作業療法士協会会員・日本職業リハビリテーション学会員・両立支援コーディネーター

OT若菜

臨床3年目の新人作業療法士。
手先が器用なため、手工芸を用いたアクティビティでの介入が得意。
これといった趣味はなく休日は家でダラダラしている。
現在彼氏募集中。
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