リハビリテーション評価

FIM(階段)における項目や具体例、採点方法について

 

FIMで階段昇降を評価する際に、手すりを使用した場合は?普段は階段を使用しない場合はどうするのか?対象は屋内なのか屋外なのか?階段の高さ(段数)に指定はあるのか?…なんて疑問があるかと思います。
実はFIMで階段昇降を評価する場合は“できるADL”で採点をする場合があるので注意が必要です。
そこで今回は『FIM(階段)における項目や具体例、採点方法』についてまとめてみました!

FIM(階段)の対象課題動作について

FIMで階段昇降動作を評価する際の、対象課題動作としては、

・屋内の12~14段の階段(1フロア上まで)の昇降動作
・もしくは4~6段の階段昇降
…になります。

FIM(階段)の点数別解釈と具体例について

では、クライアントの階段昇降をFIMで評価する際の各点数別の解釈と、臨床や現場で多くみられる具体例や考え方についてまとめてみました!

7点(完全自立)

どんな形の手すり、もしくは支えも使用せずに、すくなくとも一続きの階段を安全に昇降することができる状態が7点(完全自立)に値します。

6点(修正自立)

支柱、手すり、杖、携帯用の支持具を使用して、少なくともひと続きの階段を昇降することが可能な状態が6点(修正自立)に値します。
また通常以上の時間がかかったり、安全性の考慮が必要な場合もこの6点になります。

5点(監視)

階段を昇降するのに、傍での監視や指示または促しが必要な状態がこの5点(監視)に値します。

4点(最小介助)

クライアントは階段昇降動作の75%以上を行う場合がこの4点(最小介助)に値します。

3点(中等度介助)

階段昇降動作の50%から74%までを行う場合がこの3点(中等度介助)に値します。

2点(最大介助)

4から6段の階段昇降動作の25%から49%までを行う場合がこの2点(最大介助)に値します。

1点(全介助)

階段昇降の25%未満しか行わない場合がこの1点(全介助)に値します。
また、2人の介助が必要な場合や4から6段の階段を昇降しないまたは運ばれる場合もこの1点になります。

5点(特例:家庭内移動)

補装具使用の有無に関わらず、4~6段の階段昇降を自立して行える場合は、5点になります。
また、通常以上の時間がかかるまたは安全性の考慮が必要な場合もこの例外の5点に値します。

入院中は階段昇降を行わない場合は?

入院中クライアントは階段昇降を必要としない状況下、もしくは安全のために階段昇降を禁止されエレベーターのみのフロア間移動を行っている場合などは、
思わず1点にしてしまいがちですが、階段の項目のみはテストをして行います。
しかし、明らかに危険性が高い状況の場合はテストをせず、1点とします。

階段の昇段と降段で点数が異なる場合は?

階段を昇るときと降りるときの点数が異なる場合は、低い方を採用します。

まとめ

FIMで階段昇降を行う場合は、FIMの前提としての“しているADL”ではなく“できるADL”…つまりテストを行い評価する場合もあることをしっかり頭に入れておく必要があります。
その上で、FIMの運動項目のルールに沿って介助量などからk判断する必要がありますね!

作業療法士は語りたい!

評価基準の12~14段ってのは1フロアを想定しているのはわかりますが、
4~6段ってのはどんな状況を想定しているんでしょうか?
公式のテキストでは、“スキップフロア”を想定しての段数設定みたいだけど、
日本の家屋でスキップフロアはそんなに一般的ではないから、今後改訂されていく箇所かもしれないね!
 

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OT愛東

臨床15年目の作業療法士。
作業療法士としてのキャリアと同時に、音楽関係、アパレル関係、ナイトビジネスなどの経験を経て現在ウェブ事業の展開も行っている。
現在は作業療法士のキャリアアップを目的としたウェブメディア『作業療法プレス』をはじめ、複数のブログメディアを運営。
また、自身の様々なキャリアから、改めて「働き方」を考え、支援するために“働きにくさをリハビリする”産業作業療法研究会を設立。
日本作業療法士協会会員・日本職業リハビリテーション学会員・両立支援コーディネーター

OT若菜

臨床3年目の新人作業療法士。
手先が器用なため、手工芸を用いたアクティビティでの介入が得意。
これといった趣味はなく休日は家でダラダラしている。
現在彼氏募集中。
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