FIMの認知項目でもある“問題解決”の項目を評価する際、「服薬管理はどう判断するのか?」「複雑な問題の具体例は?」といった疑問があがり、その採点方法がいまいち分かりにくいことが多いようです。
そこで今回は、『FIM(問題解決)における項目や具体例、採点方法』について解説します。

FIM(問題解決)について

FIMにおける“問題解決”とはどのようなものになるのでしょうか?

FIMの問題解決の定義ですが、

日常生活上の問題解決に関連した技能
…とされています。

これは金銭的、社会的、個人的なできごとに関して合理的かつ安全にタイミング良く決断する能力と解釈できます。
また、問題を解決するために行動を開始し、継続し、自分で修正していくことも意味しています。

FIM問題解決の評価のポイントについて

FIMで問題解決の項目を評価する際のポイントとしては、『生活に即した問題を解決する能力』を評価対象として考えます。
具体的には次のような項目を対象としています。

  • 合理的、安全、タイミングよく決断、実行しているかどうか?(方針決定、行動開始、継続、誤りの修正)
  • どのくらい介助(指示、助言など)を受けているか

FIM問題解決の採点基準と具体例

FIMの問題解決の項目の点数別の考え方と臨床や現場での具体例について以下に解説します。

7点(完全自立)

  • 一貫して問題を認識し、適切な決断を下す
  • 複雑な問題を解決するための一連の方針をたて、実行する
  • 誤りがあれば自分で修正する

6点(修正自立)

  • ほとんどの場面で一貫して複雑な問題を認識し、適切な決断を下し、問題解決のための一連の方針をたて、実行する。ことができるが、わずかな困難を伴う
  • 複雑な問題について決断を下し解決するのに通常以上の時間がかかる

5点(監視)

  • 緊張するような状況または不慣れな状況でのみ日常の問題解決のために監視が必要(例えば指示または促し)
  • 日常の問題に対して的外れな行動、危険な行動をとる、行動しない場合が“10%未満”

4点(最小介助・指示)

  • 日常の問題の“75%以上90%未満”を解決することができる

3点(中等度介助・指示)

  • 日常の問題の“50%以上75%未満”を解決することができる

2点(最大介助・指示)

  • 日常の問題の“25%以上50%未満”を解決することができる
  • 簡単な日常の活動を開始し、計画し、遂行するのに半分以上の場面では指示が必要
  • 安全のために抑制を必要とすることもある

1点(全介助)

  • 日常の問題の“25%未満”しか解決することをしない
  • ほとんどいつも指示を要し、また効果的に問題を解決しない
  • 簡単な日常の活動を遂行するために常に1対1の指示を要する
  • 安全のために抑制を必要とすることもある

FIM問題解決における“日常の問題”とは?

問題解決の項目における“日常の問題”とは、日常の課題をうまくこなしたり、日常生活のなかで起こる不測の事態や危険に対処することなどが含まれます。

FIM問題解決における“複雑な問題”とは?

問題解決の項目において“複雑な問題”とは、

  • 収支の管理
  • 退院の計画に加わる
  • 薬の自己管理
  • 個人間の問題
  • 職業の決定

…などが例としてあげられます。

認知項目の採点のポイント

FIMの認知項目の中でも“理解”、“表出”、“問題解決”の3つは、「複雑な課題」と「簡単な課題」に分けて評価することが求められます!

まとめ

FIMの問題解決の項目では、その対象はどんな能力なのか、複雑なもの、簡単なものそれぞれどうなるのか?といった視点で評価する必要があります!

作業療法士は語りたい!

高齢者の独り暮らしや老々介護の場合は、この問題解決の項目が重要視されそうですね!
クライアント本人の心身状態や能力だけでなく、
安全に生活を継続する能力にも作業療法士は注意を向ける必要があるだろうね!
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