Rehabilitation

FIMの清拭における項目や具体例、採点方法などについて

 

“清拭(入浴)”の項目をFIMで評価する場合、「背中を洗うのは介助だが何点なのか?」「足部は評価範囲に入るのか?」といった疑問を多く聞くことがあります。
たしかに、清拭動作をFIMで評価する場合、どの範囲、動作を評価すればよいのか迷ってしまいがちです。
そこで今回はFIMの清拭(入浴)における項目や具体例、採点方法などについてまとめました!

清拭の評価対象の課題

FIMの清拭の項目で評価する対象・範囲としては、次のとおりになります。

  • 首から下の体(背中は含まない)を洗う、拭く動作

つまり、首から下の体を洗って、拭くという一連の動作が対象となり、その動作の介助量をもとに採点していくことになります。

清拭における採点の考え方

FIMにおいて清拭の項目を採点する際には、10か所の評価部位別で考えます。
つまり、

  1. 胸部
  2. 腹部
  3. 右上肢
  4. 左上肢
  5. 右大腿
  6. 左大腿
  7. 右下腿
  8. 左下腿
  9. 陰部
  10. 臀部

…の10か所になります。

ちなみに頭部と背部は採点対象外となります。

例として、胸部、腹部、左上肢の3か所は自分で洗い、その他7か所は介助してもらう場合介助量は…7/10・・・70%となります。
FIMの運動項目の場合、50%≦介助量<75%では2点(最大介助)となりますので、この場合清拭の項目は2点になります!

FIMで清拭を評価する際の注意点

FIMにおいて清拭の項目を評価する際の注意点としては次のようなものがあげられます。

  • 頭と背中(背部)は採点範囲に含まれない
  • 浴槽、シャワー、ベッド上清拭のいずれでもよい(している方法で評価)
  • 洗う、すすぐ、乾かす(拭く)では、洗う工程に対しての採点比重が重い
  • 足先を洗っていなくても、介助をしていないのであれば減点はされない

FIM-清拭の採点基準と具体例

では、清拭の採点基準と実際の臨床や現場で多くみられる具体例を以下にまとめます。

7点(完全自立)

  • 身体の10か所を洗う、すすぐ、乾かす(拭く)ことが自分1人でできる

6点(修正自立)

  • 自分で10か所を洗い、すすぎ、乾かす(拭く)ことは可能だが、時間がかかる(通常の3倍以上)
  • 柄付きブラシなどの自助具を使用すれば自立して可能
  • 滑り止めマットや手すりなど安全面への配慮が必要

5点(監視または準備)

  • 清拭動作の準備や監視・助言が必要
  • 洗剤をタオルにつけてもらう
  • タオルを絞ってもらう
  • シャワーの温度の調整をしてもらう

4点(最小介助)

  • 清拭動作の“75%以上”を自分で行う
  • 10箇所のうち8/10箇所以上は自分でできる

3点(中等度介助)

  • 清拭動作の“50%〜75%未満”を自分で行う
  • 10箇所のうち5〜7/10箇所は自分でできる

2点(最大介助)

  • 清拭動作の“25%〜50%未満”までを自分で行う
  • 10箇所のうち3〜4/10箇所は自分でできる

1点(全介助)

  • 清拭動作の“25%未満”しか行えない
  • 10箇所のうち0〜2/10箇所しかできない
  • 全て介助が必要

まとめ

清拭(入浴)動作をFIMで評価する場合は、10か所に分けた身体部位別で評価するので、比較的採点しやすい項目なのかもしれません。
しかし、頭部や背部はその範囲に含まない…といったFIM独自のルールをしっかり把握しておく必要があります。

作業療法士は語りたい!

清拭(入浴)の際の更衣動作は、評価対象ではないんですね?
あくまで清拭(入浴)の評価対象項目には着替えは含まれないから、対象外だね!
じゃあ、入浴する際の着替えに介助が必要な場合って、更衣動作の項目に反映するんですか?
更衣動作(上半身)も更衣動作(下半身)も、
清拭、入浴やトイレといった“特別な状況”の場合は採点対象にはならないんだ!
…結構、注意が必要ですね!
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