福祉用具

環境制御装置(ECS)- 福祉用具や自助具としてのECSや、スマートスピーカー・家電コントローラーについて

 

作業療法士はクライアントの生活障害を改善するために、“環境設定”というリハビリとしての介入も行います。
自助具や福祉用具だけでなく、“環境制御装置(ECS)”というものも知ることで非常に多くの作業活動を自立につなげることができます。
そこで今回はこの環境制御装置と、スマートスピーカー、スマート家電コントローラーについて解説します。

環境制御装置(ECS)とは?

環境制御装置(ECS: Environmental Control System)とは、

わずかな残存能力を利用することで、身の回りの生活に必要となる機器を自分自身で操作できるようにするシステム
…になります。

環境制御装置(ECS)の種類について

では実際にどのような環境制御装置があるのでしょうか?
一例ですが以下にご紹介します。

palette(パレット)

環境制御装置Paletteは、スイッチを接続し操作することであらゆる赤外線対応家電を赤外線リモコンなしで操作することができます。
最大5760チャンネルもの赤外線リモコン信号を学習することができるためこのpaletteひとつで多くの家電製品を操作することができるようになります。

また、パネルの写真やイラストは利用者本人に合わせた理解しやすい表示方法にカスタマイズをすることもできます。

テレビトコール

環境制御装置テレビトコールは、テレビ操作を非常にシンプルにしてくれる装置になります。
スイッチを押す時間を変えることによって各種動作を切り換えるので、スイッチ一つのみでテレビの電源とチャンネル、呼び出し装置(オプション)などの操作ができるようになります。
またテレビのみならず、別売りの呼び出し送信機にも接続が可能です。

E-127S


環境制御装置E-127Sは、1入力方式で様々な機器を操作することができる装置です(チャンネル数:19CH 出力:7リレー)。
操作スイッチ(センサー)も障害の程度によって“手押しスイッチ”や“呼吸気スイッチ”、“タッチスイッチ”といった様々な種類のスイッチを利用することができます。
操作可能な機器の例としては、電話や電動ベッドの上げ下げ、照明の点灯、テレビの操作やエアコン操作といったものがあげられます。

E-317S1

環境制御装置E-317S1も、1入力方式で様々な機器を操作することができる装置です(チャンネル数:31CH 出力:12リレー)。
こちらも操作スイッチ(センサー)を障害の程度によって“手押しスイッチ”や“呼吸気スイッチ”、“タッチスイッチ”といった様々な方法で利用することができます。
上述した“E-127S”の上位版に位置する装置かと思います。
そのため、パソコン操作にも使用できたり、チャンネル変更をしなくでも呼び出しベルを使用することができる機能なども搭載しています。

E-60S

環境制御装置E-60Sは、2入力方式で様々な機器を操作することができる装置です(チャンネル数:60CH 出力:12リレー)
照明の点灯やテレビ操作といった動作信号をこのE-60Sに記憶することで、必要に応じてその信号を呼び出し動作させることができます。
また、この信号の呼び出しには様々なスイッチの機種によって可能になります。

Pコンダクター2

簡易環境制御装置Pコンダクター2は、1つの操作スイッチでテレビやビデオの操作を可能にする装置です(チャンネル数:17~20CH)。
1つのスイッチ、もしくは本体のフラットキーボードで操作が可能であり、設定によっては外部呼出しや意思伝達装置との連携も1つのスイッチで可能になります。
他の環境制御装置と異なる特徴としては、電池駆動も可能なことから外出の際でも使用が可能という点です。

なんでもIR2(パソコン利用・赤外線学習リモコン)

この“なんでもIR2”という商品は、様々な複数の家電製品をパソコンでリモート操作できるようにするための赤外線学習リモコンになります。
専用アプリケーション である「なんでもIRセンター」 をパソコンにインストールすることにより、家電製品をパソコン上の“オンスクリーンリモコン”で操作することが出来るようになります。

学習リモコンユニット

学習リモコンユニットはテレビや録画機器をスマホで操作できるようにする環境制御装置の一つになります。
家電とスマホの中継地点の役割を担う機器になるので、スマホひとつで様々な家電製品を操作することができるようになります。
登録台数はリモコンの種類ごとに1台ずつ、合計4台まで登録可能になります。

iRemocon Wi-Fi(アイリモコンワイファイ)

iRemocon Wi-Fiは、ネットワーク接続型の高機能学習リモコンになります。
スマホやタブレットなどの通信機器と連携でき、センサー機能も付いています。
Wi-Fi機能による接続のため簡単であり、センサー機能が搭載してあることから外出先でも室内の環境を確認することができます。
また、音声認識機能も搭載しているので、ボタン操作が困難な場合でも操作可能になります。
スマホが家電のリモコンになるだけでなく、外出先からでも家電をコントロールすることができるアプリになります。

スイッチボットハブプラス

このスイッチポットハブプラスは、スマートスピーカー(Amazon Alexa、Google Home)と連携することで、赤外線リモコンで操作している家電製品を声で操作することができるようになります。
また照明のスイッチといった赤外線操作ではなく物理的なスイッチに対しては“スイッチボット”にて操作することができます。
タイマー機能も搭載しているため非常に幅広い用途が可能です。

スマート家電コントローラ RS-WFIREX3

スマート家電コントローラ RS-WFIREX3は、様々な家電製品を接続することでスマホやスマートスピーカーで操作することが可能になるコントローラーです。
wi-fi接続のため外出先からのコントロールも可能であり、さらに様々なwebサービスやデバイスとの連携が可能なサービスIFTTT(イフト)に対応しています。
接続可能なスマートスピーカーですが、Amazon Alexa、Googleアシスタント搭載スピーカーなどになります。

スマート家電コントローラ RS-WFIREX4

スマート家電コントローラもRS-WFIREX同様、様々なで家電製品をスマホやスマートスピーカーで簡単に操作するためのコントローラーです。
RS-WFIREX3よりもコントローラーのサイズがコンパクトになっただけでなく、性外旋の飛距離が1.5倍の30mまで広がり、より広範囲の家電製品のコントロールが可能になりました。

eRemote(イーリモート)

eRemote(イーリモート)は、スマホひとつで自宅にある家電をコントロールできる商品です。
照明やテレビ、エアコン、CDコンポといった赤外線リモコン対応の家電機器ををスマホ1台で一括管理できます。
他のアプリと異なる点として、家電の遠隔操作をした際、本当に指示通り家電を制御しできているかどうか確認できる“電流センサ”が搭載されている点があげられます。
また、設定によってワンタッチで複数の家電を簡単にコントロールできる機能も搭載しています。

まとめ

“環境制御装置”というと、一昔前までは高価な福祉用具の一つだったイメージですが、ここ数年で非常に安価かつ使いやすいものも販売されるようになってきた印象を受けます。
スマートスピーカーといった新しいデバイスを検討することも、作業療法士には求められるのかもしれませんね!

作業療法士は語りたい!

SiriやGoogleアシスタントといった音声入力のシステムが一般的になった今、
環境制御装置も福祉用具としてだけでなく一般的な商品になりつつあるような気がしますね!
バリアフリーやユニバーサルデザインの発想に近いんだけど、
障害をもっている人が使いやすくて便利なデザイン、商品って、
どんな人でも使いやすくて便利ってことだからね!

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