リハビリテーション評価

総合的作業療法評価(COTE)尺度-評価項目・評定・行動理論・行動療法について

 

行動理論を基にした評価や作業分析では“総合的作業療法評価(COTE)尺度”があげられます。
今回はこのCOTE尺度の評価項目や評定、そして行動理論や行動療法についてまとめてみました!

総合的作業療法評価(COTE)尺度とは?

COTE尺度(comprehensive occupational therapy evaluation scale)は1982年、アメリカの作業療法士ヘンフィル(Hemphill)が標準化した評価尺度であり、アメリカやイギリスで広く活用されています。
実際にこのCOTE尺度を参考にし、対象者の作業活動を観察します。

COTEの評価項目について

COTE尺度の評価項目は以下の25項目より構成されています。

1.行動一般

A.外見
B.非生産的な行動
C.活動レベル(過小あるいは過大)
D.表出
E.責任性
F.正確さ
G.現実検討

2.対人行動

A.自立性
B.協調性
C.自己主張(従順あるいは支配的)
D.社会性
E.注意をひく行動
F.他者から嫌われるような行動

3.役割行動

A.約束
B.集中力
C.協応
D.指示に従うこと
E.片付けあるいは細部への配慮
F.問題解決
G.複雑な役割をこなしたり調整すること
H.習得能力
I.活動への興味
J.達成への関心
K.決断をすること
L.欲求不満の耐性

評価尺度について

COTEの評価尺度ですが以下の5段階で評定します。

尺度   
0 正常 問題がない
1 ほとんど正常 どれか1つに問題がある
2 軽度 どれか2つに問題がある
3 中等度 どれか3つ~4つに問題がある
4 重度ど れか5~6つに問題がある

そもそも“行動理論”とは?


行動理論…で有名なものとしては、パブロフ(Pavlov)の古典的条件づけやスキナー(Skinner)によるオペラント条件づけなどがあげられますが、そもそもこの“行動理論”とはどのようなものになるのでしょうか?
教科書的には、

行動理論では、対象者が何を感じているかといった精神内界の出来事よりも外に現れた行動にまず焦点を合わせ対応すること
…とされています。

つまり対象者の発言や行ったことなどの行動が評価や治療(行動療法)の対象となるという点に特徴があります。
加えて、すべての行動は今までの学習の結果であり、「強化が行動を形成していく」という観点から、治療においても学習の過程を強調しています。

行動療法の基本的な流れ


行動療法を行う際の基本的な流れは…

①測定可能な行動の目標設定
②どのような行動が、いつ、どのくらいの頻度で出現するか明確化(ベースラインの決定)
③強化刺激の選択
④強化スケジュールの選択
⑤行動変容の技法の実施(例:形成化シェーピング、連鎖化チェイニング、模倣モデリング)
…となります。

行動療法の治療技法について


行動療法における治療技法としては…

・トークンエコノミー
・チェイニング
・系統的脱感作
・生活技能訓練(SST)
・リラクセーション
・バイオフィードバック
・認知の再構成
…などがあげられます。

まとめ

精神疾患に関わらず、様々な対象者の生活支援のためには行動の変容を促す場合が作業療法士としては多くあるような気がします。
ただ闇雲に「○○しなさい!」という指導ではなく、その課題となる行動をCOTE尺度によって分析的に評価し、行動理論に基づいた技法で支援をしていく必要があるでしょうね!

作業療法士は語りたい!

対象者の“行動”って千差万別だろうから、
COTE尺度のような基準が必要になってくるんだろうね!
多様的な事象に対応する機会が多い作業療法士ならでは…って感じですね!
 

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OT愛東

臨床15年目の作業療法士。
作業療法士としてのキャリアと同時に、音楽関係、アパレル関係、ナイトビジネスなどの経験を経て現在ウェブ事業の展開も行っている。
現在は作業療法士のキャリアアップを目的としたウェブメディア『作業療法プレス』をはじめ、複数のブログメディアを運営。
また、自身の様々なキャリアから、改めて「働き方」を考え、支援するために“働きにくさをリハビリする”産業作業療法研究会を設立。
日本作業療法士協会会員・日本職業リハビリテーション学会員・両立支援コーディネーター

OT若菜

臨床3年目の新人作業療法士。
手先が器用なため、手工芸を用いたアクティビティでの介入が得意。
これといった趣味はなく休日は家でダラダラしている。
現在彼氏募集中。
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