Rehabilitation

爪切り動作を訓練する際の注意点について

 

作業療法士は、リハビリテーションの一つとしてクライアントのADL動作の自立度を向上させるために介入することが多くあります。
整容動作の一つである爪切りについても“訓練”として介入する場合がありますが、どのような点に注意すればよいのでしょうか?
今回は爪切り動作を訓練する際の注意点についてまとめました。

爪切り動作訓練を行う際の注意点

では、作業療法の場面で爪切り動作訓練を行う際の注意点についてですが、

  • 安全面への配慮すること
  • 無理な姿勢をとらないこと
  • 積極的に自助具を使用すること

などがあげられます。

安全面への配慮すること

“爪切り”は刃物にあたるため、洗顔や手洗いとは異なり怪我をするリスクが高い整容動作と言えます。
爪切り動作訓練や爪切りの介助でよくある例としては、深爪をしすぎて指先を切ってしまい出血した、切った爪が飛んで目に入ってしまった、などが多くあげられます。
このような怪我のリスクが伴うことを念頭に置いて、注意を払いながら訓練を行う必要があります。

無理な姿勢をとらないこと

足の爪切り動作の際は、関節可動域の制限がある場合や座位バランスが不良で姿勢保持がしにくい状態では転倒の危険性が高いことを理解していないといけません。
加えて、ムリな姿勢を取ることでの関節や筋の痛みなどに繋がる場合もあるので、クライアントの姿勢保持能力、関節可動域などを把握したうえで、ムリのない姿勢で行うように設定することも必要です。

積極的に自助具を使用すること

爪切りは非常に細かい物品操作能力を要します。
加えて、ニッパータイプやトリマータイプといった様々な爪切りの道具や自助具もあることから、積極的にクライアントの現段階の能力でも行える自助具、道具の選定を優先的に行うことが求められる場合が多くあります。

爪切り動作訓練はむしろ自助具や道具選定を最優先することでは?

爪切り動作は他の整容動作よりも毎日頻繁に行うものではない点、方法によってはけがをする可能性がある点などから考えても、自立度を向上させるためには積極的にクライアントの能力に合った“爪切り”や自助具の選定を行う介入が優先されるような印象を受けます。
その為にも、爪切り動作をスムーズにするための自助具や福祉用具、便利グッズについての情報を作業療法士はしっかりと頭に入れておく必要があるかと思います。

まとめ

あくまで衛生管理を目的とした爪切りの訓練を前提に考えましたが、女性にとってのおしゃれとしての爪切りや爪の手入れとなると少し話が変わってくるかと思います。
しかし、注意点としては共通する部分はあるため、爪切り動作訓練で介入する作業療法士はしっかりと把握しておくことが求められます。

作業療法士は語りたい!

爪切り動作の自立度を向上させるには、巧緻動作能力の向上を図るようなボトムアップアプローチではなく、
現段階の能力でも使用できる自助具や道具の選定を優先し、即効性の高いトップダウンアプローチで臨むほうが有益ってわけですね!
あと、実際に訓練するにしても一度爪を切ってしまうと伸びるまで時間がかかるってことで連続的な介入がしにくいってのも理由としてあげられるだろうけどね!
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