Rehabilitation

パーキンソン病の爪切り動作に関する問題点とその対策について

 

パーキンソン病のクライアントにとって爪切り動作って実は非常に自立しにくい整容動作の一つのようです。
今回はこのパーキンソン病の爪切り動作に関する問題点とその対策についてまとめました。

パーキンソン病の爪切り動作における問題化しやすい症状とは?

では、実際にパーキンソン病のクライアントが爪切り動作を行う際、どのような症状、現象が問題化されやすいでしょうか?
主に以下のような項目があげられます。

  • 振戦による爪切り操作不良
  • 姿勢反射障害による座位姿勢の崩れ

振戦による爪切り操作不良

パーキンソン病の症状に“振戦”がありますが、どうしてもこの振戦が強いと爪切り操作が困難になってしまいます。
ただでさえ細かい爪切り操作ですし、切りすぎて深爪…なんて怪我のリスクも高くなってしまいます。

姿勢反射障害による座位姿勢の崩れ

パーキンソン病の主な症状で姿勢反射障害があります。
この障害によってどうしても姿勢のバランスが悪くなってしまい転倒の危険が伴います。
手の爪切りならまだ問題ないものの、足の爪切りとなるとある程度の座位バランス能力が求められます。
パーキンソン病の場合、この爪切りを行う姿勢保持が困難になり、スムーズに爪切りを行うことができないことが多くあります。

パーキンソン病の爪切り動作への対策について

上記のようなパーキンソン病の爪切り動作を行う上での問題点が浮上した場合、作業療法士はどのような支援を行う必要があるのでしょうか?
あくまで提案としてですが、以下のようなものがあげられます。

  • 振戦が軽い時間帯に爪切りを行う
  • 自助具や便利グッズを積極的に使う
  • 姿勢が崩れても安全な場所で行う

振戦が軽い時間帯に爪切りを行う

パーキンソン病の振戦といった症状の特徴として、日内変動があげられます。
内服薬などの関係もありますが、爪切り動作といった振戦の程度で大きく難易度が変動する動作は、症状が軽い時間帯やタイミングで実施するという工夫も必要な場合があります。

自助具や便利グッズを積極的に使う

他の疾患での爪切り動作についても言えますが、積極的にクライアントが行いやすい“爪切り”を選定し使用していくことが望ましいと言えます。
また、“爪切り”ではなく爪やすりを主に使用するケースもあるようです。

姿勢が崩れても安全な場所で行う

足の爪切りに関してですが、足を組んだり、台の上にあげて切ろうとしてそのまま姿勢が崩れてしまう…なんてことが多くあるようです。
仮に椅子の上などで行うと、どうしても姿勢の崩れから転倒につながってしまいます。
その予防の意味も含めて、ベッド上など姿勢が崩れても転倒や怪我につながりにくい環境下で行うような工夫も必要と言えます。

まとめ

パーキンソン病のクライアントへの爪切り動作支援としては、症状や特徴を理解したうえで、安全な環境で行うようにすることが求められます。

作業療法士は語りたい!

作業療法士は疾患についての知識だけでなく、自助具や福祉用具といった道具についての知識、
加えてクライアント自身についての洞察といったものも求められるんでしょうね!
“動作”そのものにフォーカスを当てることだけでなく、そこに関連する幅広い知識や見解がこれからの作業療法士には求められるってことだろうね!
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