Rehabilitation

慢性関節リウマチ(RA)における洗顔動作の問題点と支援のコツについて

 
慢性関節リウマチ(RA)における洗顔動作の問題点と支援のコツについて

慢性関節リウマチのクライアントにとって、洗顔動作が困難なことは身だしなみができないことですから、非常に生活の質を落としてしまうことにつながります。
今回はこのリウマチの洗顔動作に対しての支援のコツについてまとめました!

慢性関節リウマチにおける洗顔動作の問題点

RAのクライアントが洗顔動作を行う場合、以下のような問題点が訴えとして多く聞かれます。

・洗顔料の蓋の開閉がしにくい
・洗顔料が泡立てにくい
・水を手で汲むことができない
・顔まで手が届かない
・洗顔動作をすると、肩や手首が痛む

洗顔料の蓋の開閉がしにくい

RAのクライアントは関節破壊や筋力低下から握力やピンチ力の低下が起こることが多くあります。
そのため洗顔料の蓋を開け閉めすることが困難になったり、できても非常に努力的になる場合があるようです。

洗顔料が泡立てにくい

洗顔料を泡立てる工程が必要でも、RAの場合は協調的な手の操作や力加減の調整が上手くいかず、上手に泡立てることができにくい場合があるようです。

水を手で汲むことができない

関節可動域の制限によってうまく手を器型に組むことができず、水を汲もうとしても流れてしまう…なんてことが多くあるようです。
また、蛇口や流水までのリーチ動作のしにくさも多く聞かれます。

顔まで手が届かない

肩や肘関節に著明な関節可動域の制限がある場合、顔を洗おうとしても手が顔に届かない…という問題が起こり得ます。
また代償的に頸部を手に近づけようと屈曲することもありますが、過度の頸部屈曲は頸椎を痛めてしまう場合があるためなるべくはお勧めしたくない方法と言えます。

洗顔動作をすると、肩や手首が痛む

リーチ範囲の狭小化に伴い、その動作が努力的になればなるほど関節への負担は大きくなります。
この関節への負担が大きくなれば、それだけ関節破壊が進行しますし、結果として痛みの増悪につながります。

慢性関節リウマチに対しての洗顔動作支援のコツ

ではRAのクライアントが洗顔動作をスムーズに行うためにはどのような指導を行えばよいのでしょうか?
主なコツとしては、以下の項目があげられます。

・無理はしない
・自助具を上手く使う
・代わりの手段を上手く使う

無理はしない

何よりも無理に力を入れたり、無理に手を伸ばしたりすることは非常に関節破壊を進行させてしまいます。
洗顔動作は毎日行うことですので、無理な方法を選択することは長期間継続することは困難になるということを理解する必要があります。

自助具を上手く使う

顔に手が届かない場合は洗顔ブラシを使用する、洗顔料の泡立てネットを使用するといった自助具や福祉用具、便利グッズといったものを積極的に使用するようにします。

代わりの手段を上手く使う

洗顔の方法は様々です。
絶対に水を使わないといけないわけではありませんし、洗顔料を使用しない方法もあります。
蒸しタオルやふき取り化粧水など自分の体にとって楽な手段を選択するということも必要です。

まとめ

RAのクライアントで洗顔がうまくできないという訴えは比較的多く聞かれます。
洗顔動作そのものはもちろん、洗顔動作の姿勢などへも作業療法士は介入し、関節へ負担がないような方法をクライアントと検討していく必要があります。

作業療法士は語りたい!

RAへの洗顔動作のコツは代替手段を積極的に選択するってことでしょうね!
進行性であることと、過剰努力はできないということからも、
早期に楽な方法を検討し実施していくことが重要だろうね!

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