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パーキンソン病の洗顔動作をスムーズに行うための7つのコツ – 作業療法による評価・訓練・指導的な見解から

 
パーキンソン病の洗顔動作をスムーズに行うための7つのコツ – 作業療法による評価・訓練・指導的な見解から

パーキンソン病のクライアントのなかには、洗顔動作を行おうとしてもうまくできない、もしくはできても非常に時間がかかってしまう…という方がいらっしゃいます。
そこで今回はパーキンソン病に対しての洗顔動作のコツについてまとめました!

パーキンソン病の洗顔動作に対して

パーキンソン病のクライアントによる洗顔動作に対して支援をおこなう場合、

①起床後はしばらくしてから洗顔を行う
②両手動作が行いにくい場合は片手で行う
③鏡を使って確認しながら行う
④顔の輪郭を確認するように洗顔する
⑤洗顔動作は基本的に座って行うようにする
⑥立位で行う場合は、洗面台に寄り掛かるなどして姿勢を安定させる
⑦洗顔の工程は少なくする
…といったコツがあげられます。

①起床後はしばらくしてから洗顔を行う

パーキンソン病の場合、朝起床してすぐはなかなか体が思うように動かせない場合が多いようです。
起床後すぐに洗顔動作などを行うのではなく、しばらく時間をとってこわばりが軽減してから行うようにするとよいでしょう。

②両手動作が行いにくい場合は片手で行う

手の振戦や協調的な動きが困難な場合、両手で洗顔をするのではなく、片手で行うほうがスムーズな場合があります。

③鏡を使って確認しながら行う

パーキンソン病の場合、記憶誘導性の動作を行うことが困難なため、他の感覚を頼りにする場合があります。
鏡をみることで視覚での代償を使って洗顔動作をスムーズに行うことができます。
ただし両目を閉じてしまうのでは意味がないため、顔面の片側ずつ洗うといった工夫が必要です。

④顔の輪郭を確認するように洗顔する

同様に洗顔を行おうとしてもなかなかスムーズに手が動かない場合は、顔の輪郭を探りながら洗うという方法もあります。
顔の輪郭を探ることで触覚での代償を使うことになります。

⑤洗顔動作は基本的に座って行うようにする

パーキンソン病の場合、姿勢反射障害もあってバランスが悪く、転倒する危険性が高まります。
転倒予防の観点からも、洗顔動作を行う場合は立位姿勢ではなく座位姿勢で行うようにする必要があります。

⑥立位で行う場合は、洗面台に寄り掛かるなどして姿勢を安定させる

どうしても立位姿勢で洗顔動作を行わないといけない場合は、洗面台に寄り掛かり安定した姿勢をとることが望ましいです。

⑦洗顔の工程は少なくする

洗顔動作もしっかりと行おうとすると非常に工程が多くなります。
パーキンソン病の場合動作工程が多く、複雑な場合はそれだけで大変になってしまいます。
できる範囲でその工程を少なくし、簡潔かつ満足のいく洗顔動作を行えるように工夫することも重要です。

まとめ

パーキンソン病のクライアントが洗顔動作を行う場合は、なるべく工程を少なくし、安定した姿勢で負担なく行うような工夫が必要です。
転倒のリスクや疲労感など総合的に判断したうえで、指導を行うことも作業療法士にとっては重要なスキルといえます。

作業療法士は語りたい!

パーキンソン病の病態や特徴をしっかりと把握したうえで、
洗顔動作のコツを説明、指導する必要があるね!
動作工程を少なくするという発想は、作業や活動を分析的に捉える作業療法士ならではな感じがしますね!

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