Rehabilitation

洗顔動作の工程分析・動作分析について

 
洗顔動作の工程分析・動作分析について

洗顔動作に困難さを有しているクライアントに対して、作業療法士が支援する際にはきちんとその工程、動作分析をすることが必要であり、前提条件になります。
今回はこの洗顔動作の工程分析・動作分析についてまとめました。

洗顔動作の工程分析

洗顔動作に関してはスキンケアまで含めばもっと複雑な工程になりますが、基本的な工程としては以下のとおりになります。

①洗顔料、タオルを収納場所から取る
②手を洗う
③顔を洗う
④洗顔料を泡立てる
⑤洗顔料で顔を洗う
⑥顔をすすぐ
⑦タオルでふき取る

基本的な洗顔動作はこれら7工程で構成されていると考えられます。
これらを、工程毎に構成している動作要素に分析してみます。

①洗顔料、タオルを収納場所から取る

この工程を遂行するのに必要な動作としては、

・収納場所までリーチする
・収納扉の開閉する
・洗顔料、タオルを把持する
・洗顔料、タオルを近くまで運搬する
…の動作があげられます。

②手を洗う

この工程に必要な動作としては、

・蛇口までリーチする
・蛇口をあけ流水を出す
・流水までリーチする
・両手を洗う
…の動作があげられます。

③顔を洗う

顔を水でぬらす目的でのこの工程に必要な動作は、

・流水まで両手をリーチする
・手を腕型に合わせる
・手で水を汲む
・汲んだ水を顔まで近づける
・水で顔を洗う
・蛇口までリーチする
・蛇口を閉める
…の動作になります。

④洗顔料を泡立てる

実際の洗顔料で洗顔する工程に必要な動作としては、

・洗顔料の蓋を開ける
・洗顔料を手に取りだす
・泡立てる

…の動作になります。

⑤洗顔料で顔を洗う

泡立てた洗顔料で顔を洗う工程に必要な動作としては、

・泡立てた洗顔料を両手に分ける
・手で洗顔料を顔につける
・洗顔料でTゾーン・顎から洗う
・頬を洗う
・目や口を洗う
…の動作になります。

⑥顔をすすぐ

泡だらけの顔を水ですすぐ段階のこの工程に必要な動作としては、

・蛇口までリーチする
・蛇口を開ける
・流水まで両手をリーチする
・手を腕型に合わせる
・手で水を汲む
・汲んだ水を顔まで近づける
・水で顔を洗う
・顔の洗顔料を落とし切ったか確認する
・蛇口までリーチする
・蛇口を閉める
…の動作になります。

⑦タオルでふき取る

塗れた顔を拭きとる最後の工程で必要な動作としては、

・タオルまでリーチする
・タオルを把持する
・タオルを顔に近づける
・タオルで顔を拭く
…の動作になります。

まとめ

洗顔動作を工程分析することで、クライアントが洗顔動作を困難にしている動作要素がどの工程にあるかが分かりますし、その動作要素を分析することで直接的アプローチによって機能を向上するのがよいのか、もしくは間接的アプローチによって代替手段を用いたほうがよいのか判別することができます。
ただなんとなく…の支援や訓練ではなく、きちんと洗顔動作に対しても分析的に評価していくことが必要だと思います。

作業療法士は語りたい!

実際の洗顔の順番や流水でなく桶に湯を張って洗顔する…なんて方法の場合もあるから、
クライアントがどのような方法を望んでいるのか?そして安全かつ洗面台や服を濡らさないようなやり方で行うように設定することも必要だね。
洗顔一つでも様々な方法がありますから、クライアントの行っていた方法や希望をしっかりと聞いておくことも重要でしょうね!

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