意外に知られていないのですが、マウスのボタンって左右交換できるんです。
片麻痺や指の欠損といった場合どうしてもマウスの操作、クリック操作に制限ができてしまいますが、マウスのクリックボタンの左右を交換設定すると解決する場合があります。
また、パソコン操作を仕事にしている人の腱鞘炎対策にも効果的です。
そこで本記事では、このマウスボタンを左右交換する方法やメリットについて解説しました。
マウスのボタンの左右交換について
一般的にはマウスは右手で操作し、左クリックで“決定”、右クリックで“メニューの表示”…でしょうね。
いわゆる“ダブルクリック”は左のクリックを連続でクリックすることですから。
設定方法
マウスボタンの左右交換設定の方法は以下の通り。
- [スタート]ボタン
- [コントロールパネル]
- ”ハードウェアとサウンド”項目から[マウス]をクリック
- 「マウスのプロパティ」画面を表示させる
- “ボタン”項目の[ボタンの構成]で「主と副のボタンを切り替える」にチェックする
左右ボタンを切り替える機能が有効な対象疾患や障害
指の欠損や片麻痺による障害の場合も適応できますが、比較的多いのが「腱鞘炎」の人かもしれません。
理由としてはマウス操作で特にクリックする頻度が多いのって「ダブルクリック」をする左ボタンなんです。
事務職やSEといったパソコン操作が頻繁な人にとっては、「右手の示指」にかかる負担が非常に大きく、示指のみ腱鞘炎になる…なんてことも多いようです。
マウスを反転させて使う方法
マウスボタンを左右切り替えることで解決もできますが、その他の方法で『マウスを反転させて使用する』というのもあります。
反転させることでマウスボタンが手前にきますから、クリックする際は手の近位部で回内回外動作によってクリックすることになります。
ただしそうなるとマウス操作自体が上下左右さかさまになってしまうため、“カウンターマウス”というフリーソフトをインストールする必要があります。
…少し設定手順が大変ですが一つの解決策としては知っていてもいいかもしれませんね!
まとめ
実際、病院や施設の事務職の方でもこの「マウス操作による腱鞘炎」の方が多いようです。
アクセシビリティ機能の一つであるクリックボタンの切り替えも、片麻痺といった障害のみ対象としたものではなく、ちょっとした「使いづらさ」をカバーすることもできるので適応できる範囲は広いということでしょうね!