Rehabilitation

パーキンソン病の歯磨き動作支援のための6つのコツ – 作業療法による評価・訓練・指導的な見解から

 

パーキンソン病のクライアントにとって、細かく同じ動作を繰り返すブラッシングが非常に難しい場合があります。
今回はパーキンソン病のクライアントに対する歯磨き動作支援の6つのコツについてまとめました!

パーキンソン病の歯磨きに対して

パーキンソン病のクライアントの整容動作でも、歯磨き動作に対して支援をおこなう場合、

①歯ブラシの柄は太くする
②毛先が柔らかい歯ブラシを選ぶ
③歯を磨く方向は一方向の動きだけを意識する
④鏡を見ながら歯を磨く
⑤電動歯ブラシも検討する
⑥口をゆすいで吐き出す際に注意する
…といったコツがあげられます。

①歯ブラシの柄は太くする

パーキンソン病の場合、症状のひとつである“丸薬丸め様振戦”のため歯ブラシの柄を太くする工夫をしたほうが、把持しやすくなります。

②毛先が柔らかい歯ブラシを選ぶ

パーキンソン病のクライアントが歯磨きを行おうとすると、振戦の影響もあって自分で思うように磨くことができないだけでなく、余計な力が入ってしまい歯肉を傷つけてしまう場合があります。
そのためにも毛先が柔らかいタイプの歯ブラシを選ぶのがよいとされています。

③歯を磨く方向は一方向の動きだけを意識する

上下や左右連続して歯を磨く動作は、パーキンソン病特有の症状からすると少し難しい動作になります。
上→下や右→左…といった一方向の動きで繰り返しブラッシングを行うようにすると、歯ブラシ操作がスムーズになる場合があります。

④鏡を見ながら歯を磨く

パーキンソン病のクライアントにとって、一定の動きを繰り返すためには何かしらの視覚的な手がかりを必要とします。
歯ブラシのブラッシング操作に対しても同じことが言えるため、鏡を使い目で確認しながら歯を磨くとスムーズにできる場合があります。

⑤電動歯ブラシも検討する

パーキンソン病のクライアントの歯ブラシ動作支援には、電動歯ブラシが有効なケースもあります。
歯の並びに沿って一定の時間毎歯ブラシのヘッドを移動させるだけで歯を磨くことができる点で非常に行いやすくなります。

⑥口をゆすいで吐き出す際に注意する

コップに組んだ水や、マウスウォッシュなどを使用し口をゆすいでも、その後に洗面台のシンクに向かって吐き出す工程はパーキンソン病のクライアントにとって非常に遂行しにくいと言われています。
シンクに向かって顔を下に向け吐き出す…という姿勢を取りにくい点や、吐き出すタイミングのズレなどが理由としてあげられます。
ガーグルベースや大き目のボウルを使用する、防水のエプロンを使用する…といった対策をしておく必要があります。

まとめ

歯磨き動作に対しての支援も、パーキンソン病の症状や特徴を把握したうえでのポイントをおさえて指導や訓練を行っていくことが望ましいと言えます。

作業療法士は語りたい!

歯磨き動作の特徴としては、口腔内の操作がメインのため非常に感覚に頼る部分と、記憶誘導性動作であるという点でしょうね!
だからこそパーキンソン病のクライアントにとっては難渋するセルフケアになるんだろうね!
その他、パーキンソン病に関する記事はこちらで読むことができます!

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