福祉機器

寝具学③ – 介護ベッドの選び方(幅・長さ・モーター数・レンタルor購入?)

 

介護用品でも、ベッドを選ぶ際の基準やコツって、だいたいが「なんとなく」で選らんでいるような方が多いような気がします。
しかし、適当に選んでしまうと、寝心地が悪いというだけでなく、転落や褥瘡の発生など深刻な事態を招くこともあります。

そこで本記事では、介護用のベッドの選び方について解説します。

ベッドの選び方

では、介護用ベッドを選ぶ際にはどのような点を注意すればよいのでしょうか?
ここでは主に…

  • ベッドの幅
  • ベッドの長さ
  • モーターの選択
  • レンタルか購入か

…の項目で考えてみます。

ベッドの幅

介護用のベッドの幅ですが、基本的には…

  • 83cm
  • 91cm
  • 100cm

…の3種類分けることができます。

83cm幅

比較的幅が狭いとされる“83cm幅”のタイプは介護者が利用者と身体を密着させやすいというメリットがあります。
そのため介助しやすいとされていますが、逆に言えば自分で寝返りができる方にはやや狭いと感じるかもしれません。

細身の体型で、自分で寝返りが困難であり介助が必要な利用者におすすめです。
またベッドを置くには寝室が狭すぎる…なんてケースでも選択されるサイズと言えます。

91cm幅

一般的な介護ベッドはこの“91cm幅”のタイプになります。
この幅の大きさだとゆったりとしたスペースを確保することができると同時に介護もしやすいという両立性を備えています。

このタイプは自力で寝返りが可能な場合にその幅のスペースが活かされると言えます。

100cm幅

一般のシングルベッドはこの“100cm幅”が一般的ですが、介護を行うというのを前提に考えるにはやや広すぎるため不向きと言えます。
そのため、大柄な体型の方でも自力で寝返りが行える場合のみ選択肢に加えるとよいとされています。

ベッドの長さ

ベッドの長さについてですが、基本的に…

  • 180cm
  • 191cm
  • 205cm

…の3種類に分けることができます。

180cm

ミニサイズとされるこのタイプは、身長が150cm未満の利用者の場合に選択するとよいとされています。

191cm

レギュラーサイズとされるこのタイプは、適応伸長が150cm以上とされています。

205cm

ロングサイズとされるこのタイプは、利用者の伸長が176cm以上の場合に選択するとよいようです。

モーターの選択

電動ベッドの場合、モーターがいくつ搭載されているかによってその機能が変わってきます。

  • 1モータータイプ
  • 2モータータイプ
  • 1+1モータータイプ
  • 3モータータイプ

…の4種類に分けることができます。

1モータータイプ

モーターが1つのみ備わっているベッドのタイプです。
このタイプの場合は、背上げ機能のみの“背上げ1モータータイプ”か、高さの昇降機能のみの“昇降1モータータイプ”かを選びます。

選ぶポイントですが、ベッドから立ち上がりにくい場合は昇降1モータータイプ”を選ぶと良いと思います。

2モータータイプ

このタイプのベッドは背上げ機能と高さを調整する機能の2つが備わっています。
この場合は、背上げをと連動して脚上げもされるタイプのものがほとんどで、脚上げのみ単独で行うことはできないようです。

1+1モータータイプ

背上げ機能と脚上げ機能が備わっており、それぞれ別のモーターでコントロールされます。
ただし高さの昇降機能は備わっていないため、ベッドからの立ち上がりがスムーズで問題ない場合に選択されることが多いようです。

3モータータイプ

背上げ、脚上げ、高さ昇降の3つの機能が備わっており、それぞれ3つのモーターで別にコントロールされているタイプです。
全体的に介助が必要な場合や、起き上がり、立ち上がりの能力に不安を感じる場合。
また、食事をする際にムセや嚥下障害がある場合にはこの3モータータイプを選択するとよいとされています。

レンタルか購入か

結論から言えば、介護保険の認定を受けている場合はベッドはレンタルすることをおすすめします。
理由としては…

  • 介護度によってベッドに求める機能が変わるから
  • 毎日使用する物品のため、故障や破損にも対応できるから

…といった理由があげられます。

まとめ

本記事では、介護用ベッドの選ぶポイントについて解説しました。

介護用ベッドの選ぶポイントは…

  • 利用者の体格と、介護のしやすさによってベッドの幅、長さを選ぶ
  • 利用者の身体状況と介護状況によってモーター数の選択をする
  • 介護保険の認定を受けている場合は、その自由度を考えるとレンタルがおすすめ

作業療法士は語りたい!

介護保険の申請をして、認定が下りる前に家族がベッドを購入してしまった…なんてケース結構聞きます。
熱心な家族にありがちなことだね。
そういう失敗を起こさないためにも、早めに介護保険の仕組み福祉用具のレンタルについて家族にもアナウンスしておく必要があるだろうね!
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