母趾外転筋は足の足底面内側の最初の層にある固有筋で、第1趾(母趾)に作用する筋です。
今回はこの母趾外転筋の起始、停止や支配神経、基本的な働きについて解説します。
目次
母趾外転筋の起始・停止について
母趾外転筋の起始、停止については次の通りになります。
- 起始:踵骨・屈筋支帯・足底腱膜
- 停止:母趾
以下に詳しく解説します。
起始
母趾外転筋は、足根の内側部で踵骨隆起の内側部、舟状骨粗面、および両者の間に張る屈筋支帯を起始としています。
また、一部は足底腱膜と内側筋間中隔から起こり、前内方にむかいます。
停止
第1中足骨頭の底側面にある内側種子骨を介して母趾の基節骨底へ付着(停止)します。
母趾外転筋の支配神経について
母趾外転筋の支配神経は…
内側足底神経(L5~S1)
…となります。
母趾外転筋への血液供給動脈について
母趾外転筋へ血液供給している動脈は…
内側足底動脈
…があげられます。
母趾外転筋の主な働き
母趾外転筋は主に、
第1趾(母趾)の外転
また、足の内側縁のふくらみをつくる機能も担います。
母趾外転筋を英語で何て言う?
Abductor hallucis muscle
母趾外転筋をラテン語で何て言う?
M.abductor hallucis
読み方・発音
アブダクタ ハリュスィーズ