Rehabilitation

パーキンソン病を防ぐ9つの方法 – 予防的効果のある食生活・運動習慣とは? –

 

日本では約10万人、軽症や未受診の人なども含めると約15万人とされる病気がパーキンソン病という難病です。
このパーキンソン病の原因は主に中脳にある“黒質”とされていますが、日常生活での予防方法というのも様々な研究や論文で発表されています。

そこで本記事では、パーキンソン病の予防方法について、日常生活でもできる…

  • 食生活での予防方法
  • 運動習慣による予防方法

…について解説します。

パーキンソン病の予防に効果的な9つ方法

パーキンソン病の発症を防ぐ効果があるとされる方法について、今回は…

  • オーガニックの食生活を意識する
  • 新鮮な野菜を食べる
  • オメガ3脂肪酸を食事に取り入れる
  • ビタミンD3を摂取する
  • 緑茶やコーヒーを飲む習慣を身につける
  • CoQ10を摂取する
  • ベリー系の果実を摂取する
  • 魚を多く摂取する
  • 定期的な有酸素運動を習慣にする

…といった方法をご紹介します。

オーガニックの食生活を意識する

パーキンソン病の間接的な原因ですが、実は“農薬”や“除草剤”があげられるという研究があります。
パーキンソン病の患者の脳内の成分を調査すると、通常のドーパミン濃度を持つものと比較して、高レベルの農薬・除草剤を発見したという報告があります。

また、統計的にも農薬にさらされる機会が多い農業労働者が、一般の人よりもパーキンソン病発症の割合が著しく高いという報告もあります。
このことから、できる限り農薬を使用していないオーガニックな食材を使用することが、パーキンソン病の発症予防につながるとされています。

新鮮な生野菜を食べる

新鮮な生野菜を食べることは、パーキンソン病の発症リスクの低下につながります。
これは、主に野菜に含まれるビタミンB葉酸の量を増やすことで、パーキンソン病のリスクを大幅に減らすことができるという研究結果に基づいています。
ビタミンBを多く含んでいる食材としては…

  • アボガド
  • 豆類

…があげられます。

また、葉酸を多く含んでいる食材は…

  • ブロッコリー
  • ほうれん草
  • コラード
  • 芽キャベツ
  • アスパラガス
  • オクラ

…などの濃い緑色の野菜があげられます。

ちなみにこれらはすべて裏庭で栽培できますので、パーキンソン病の予防に家庭菜園という作業活動を促すことができますね!

オメガ3脂肪酸を食事に取り入れる

パーキンソン病という病気は、本質的に炎症性です。
実は多くの研究者が“オメガ3脂肪酸”の抗炎症作用について調査しており、パーキンソン病の予防の有効性についても2008年のカナダの研究で照明されています。

この研究の研究者は、1群のマウスにオメガ3脂肪酸を10か月間補給し、パーキンソン病を引き起こす化学物質を注射する前に1群のマウスをコントロールとして維持しました。
その結果、対照群ではドーパミン濃度が急激に低下しましたが、オメガ3脂肪酸の補給を受けた群ではドーパミン濃度が低下せず、パーキンソン病の兆候も見られませんでした。

このオメガ3脂肪酸を多く含む食材は…

  • 天然の魚(特にサバ、サケ、タラ)
  • 放牧卵
  • クルミ

…などがあげられます。

ビタミンD3を摂取する

ビタミンDとパーキンソン病の関係ですが、初期の未治療のパーキンソン病患者の約70%がビタミンDのレベルが低いことを発見したという報告があります。

ちなみにビタミンD3は、主に日光と動物性脂肪より生成、摂取することができる栄養分です。
日光を浴びることで、コレステロールとビタミンの助けを借り、ビタミンDは化学的に変化し血流に吸収されます。
また、野生または牧草飼育の健康な動物から動物性脂肪を食べることは、ビタミンDの主要な供給源とされています。

十分なビタミンDがないと、体が適切に機能するために必要な量のカルシウムまたはリンを吸収できなくなります。

その他のビタミンDのメリットとしてですが…

  • 免疫力の向上
  • 骨の健康改善と骨粗鬆症の予防
  • 体内のミネラル吸収の促進
  • 認知症の予防
  • がんの発症予防
  • エネルギーと気分を高める

…などがあげられます。

緑茶やコーヒーを飲む習慣を身につける

まず緑茶についてですが、緑茶に含まれる特定の化合物は、脳の神経回路網に無数の保護効果があることを複数の研究が示しています。
緑茶はまた、病気の脳組織のドーパミン濃度を維持し、すでに診断されている人のパーキンソン病の症状の重症度を軽減することが示されています。

そもそも緑茶には特有の抗酸化作用があり…

  • がんのリスクを軽減
  • 脂肪を燃やす能力を高める
  • 脳機能を改善する

…といった効果も期待できるようです。

ただし、緑茶を購入するときは、高品質のブランドを選択することが重要といわれています。
というのも、低品質のブランドの中には、過剰なレベルのフッ化物が含まれており、脳機能に悪影響を与えることが示されているからです。

また、コーヒーにもパーキンソン病の発症を抑える物質が含まれている可能性があるといわれています。
ハワイの日経男性およそ8000人を対象に30年間行われたコホート研究では、コーヒーを多く飲む人ほど、パーキンソン病が発症しにくいという結果が報告されています。

カフェインは細胞の死滅…特にプログラムされた細胞死であるアポトーシスを防ぐ効果があるとされているね!
第三者による追試の結果からは、コーヒーの方が予防効果が高いとされていますね!

CoQ10を摂取する

CoQ10の欠損は、アルツハイマー病やパーキンソン病などの加齢に伴う神経変性状態の一因となることが示されています。
しかもパーキンソン病の患者は、血小板、血漿、および脳の重要な領域でこの重要な補酵素のレベルが低いことが示されています。

さまざまな研究により、CoQ10の補給はパーキンソン病の進行性の悪化を遅らせ、ドーパミンの損失を防ぐことができることが実証されています。

このCoQ10とは、ほとんどの動物の体内に含まれる補酵素です。
人間を含む様々な動物の細胞はこのCoQ10を使用して、より多くの細胞の成長と維持のためのエネルギーを生成します。
そして抗酸化剤として機能し、それらの同じ細胞損傷から保護する作用を担います。

CoQ10を多く含む食材ですが…

  • 内臓肉(肝臓、腎臓、心臓)
  • 牛肉
  • 天然の魚
  • ほうれん草
  • ブロッコリー
  • カリフラワー

…などがあげられます。

ベリー系の果実を摂取する

ボストン・ハーバード大学医学部の研究員である助教授“シャン・ガオ氏”は、週2回以上のベリー系果実摂取がパーキンソン病発症の危険性を下げる可能性について報告しています。

この理由としては、ベリー系果実に多く含まれている、脳細胞をダメージから守る“フラボノイド・ポリフェノール”が原因と考えられています。
この成分は非常に抗酸化物質が豊富に含まれていることが分かっています。

魚を多く摂取する

魚はパルブアルブミンと呼ばれるタンパク質が豊富で、これはパーキンソン病の発症を防ぐ効果がある…とスウェーデンのチャルマース工科大学の研究者は主張しています。

このパルブアルブミンたんぱく質を多く含んでいる魚は…

  • ニシン
  • タラ
  • コイ
  • アカフエダイ
  • ベニザケ

…といった特定の魚種に非常に豊富とされています。

また、魚を食べると、アルツハイマー病、ALS、ハンチントン病などの他の神経変性疾患のリスクがさらに低下する可能性もあります。

定期的な有酸素運動

食生活だけでなく、定期的な有酸素運動の習慣を身につけることも、パーキンソン病の発症予防につながります。

これは、定期的な有酸素運動は、脳の炎症を軽減し、パーキンソン病の発症につながる炎症信号に対抗するのに役立つという報告によるものです。
肺容量、骨密度、全体的な寿命の増加などの身体的利点に加えて、運動は脳の健康に明確な影響を及ぼします。

また、2011年にイリノイ大学で実施された研究では、控えめだが定期的な有酸素運動が全体的な認知健康をいかに改善できるかを明確に示しました。
この研究に参加した高齢者は、1年の間に週3日40分間の散歩をするように指示しました。

結果、その年だけで参加者は、記憶と学習に関与する脳の領域である海馬のサイズが2%増加したようです。

認知機能と記憶に対するパーキンソンの変性効果を考えると、定期的な運動は非常に重要と言えます。

まとめ

本記事では、家庭でもできるパーキンソン病の発症を予防する9つの方法について解説しました。

パーキンソン病の予防には…

  • 農薬を避け、オーガニックの食生活を意識する
  • 新鮮な生野菜を食べ、ビタミンB、葉酸を摂取する
  • 魚や卵、クルミなどからオメガ3脂肪酸を摂取する
  • 日光を浴び、良質の肉を食べることでビタミンD3を摂取する
  • 品質のよい緑茶やコーヒーを飲む習慣を身につける
  • 内臓肉や牛肉でCoQ10を摂取する
  • 抗酸化物質が豊富に含まれているベリー系の果実を摂取する
  • ニシンやタラといった魚からパルブアルブミンたんぱく質を多く摂取する

作業療法士は語りたい!

パーキンソン病の発症につながる神経細胞を保護し、死滅しにくくする働きをもつ食べ物や飲み物、生活習慣が必要というわけですね!
パーキンソン病は遺伝的な要因も示唆されているから、
家族にパーキンソン病がいる場合は特にこういった食生活、運動習慣を早期から身につけることが重要といえるね!
その他、パーキンソン病に関する記事はこちらで読むことができます!
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