CIQによるIADL評価がわかりにくいから、ちょっと翻訳してみましたww

IADL、APDL評価方法の一つにCIQ(Community Intergration Questionnaire:地域社会への統合についての質問紙)があります。
様々な論文で使用されてはいますが、公式な日本語版がないこともあって、なんだかちょっと使いにくいような…(涙)
改めて勉強の意味でも、今回はこのCIQについてまとめてみました!

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CIQについて

Willerによって発表された評価方法です!
国際障害分類がICIDHの時代につくられているため、「社会的不利」という表現がされていましたが、質問項目やその狙い、目的からもICFにおける「社会参加」にも適応できる評価方法ということもわかっています。
決して「時代遅れな評価方法」ではないんですね・・・(苦笑)

対象と目的

主に外傷性脳損傷(Traumatic Brain Injury:TBI)を対象としており、社会的不利の状況や社会参加状況(特に社会統合)を評価するのが目的とされています。

評価方法について

CIQは、家事、買い物、日常の用向き、レジャー活動、友人訪問、社会活動、生産活動といった15項目の質問から構成されています。
また15の質問項目はそれぞれ「家庭内活動」「社会活動」「生産活動」の3つのカテゴリーに分類されます。

家庭内活動(CIQ-H)

①日常の買い物は?
②毎日の食事の準備は?
③毎日の家事は?
④子供の世話は?
⑤家族や友人訪問の計画は?

社会活動(CIQ-S)

⑥家計管理は?
⑦買い物は1ヶ月に何回?
⑧1ヶ月に何回映画、スポーツ観戦、外食に行くか?
⑨1ヶ月に何回友人や親せきの訪問に行くか?
⑩余暇活動は誰と?
⑪信頼できる人は?

生産活動(CIQ-P)

⑫外出の頻度は?
⑬現在、あるいは、過去1ヶ月の就労状況は?
⑭現在、あるいは、過去1ヶ月の就学あるいは職業訓練状況は?
⑮過去1ヶ月のボランティア活動の状況は?

採点方法

上記の15の質問に対して、「自分でできているか、実施頻度はどうか」を評価基準にして採点を行います。

家庭内活動(CIQ-H)

質問項目 2点 1点 0点
①日常の買い物は? 自立 1人or介助にて 介助にて
②毎日の食事の準備は? 自立 1人or介助にて 介助にて
③毎日の家事は? 自立 1人or介助にて 介助にて
④子供の世話は? 自立 1人or介助にて 介助にて
⑤家族や友人訪問の計画は? 自立 1人or介助にて 介助にて

社会活動(CIQ-S)

質問項目 2点 1点 0点
⑥家計管理は? 自立 1人or介助にて 介助にて
⑦買い物は1ヶ月に何回? 5回 1~4回 なし
⑧1ヶ月に何回映画、スポーツ観戦、外食に行くか? 5回 1~4回 なし
⑨1ヶ月に何回友人や親せきの訪問に行くか? 5回 1~4回 なし
⑩余暇活動は誰と? TBIがない友人と過ごすor家族や友人どちらとも過ごす ほぼTBIの友人と過ごすorほぼ家族とすごす ほぼ独りで過ごす
⑪信頼できる人は? いる   いない

生産活動(CIQ-P)

質問項目 2点 1点 0点
⑫外出の頻度は? ほぼ毎日 ほぼ毎週 めったにない、ほぼない(週に1回未満)

質問⑬~⑮に関しては、組み合わせて評価します。

5点 4点 3点 2点 1点 0点
フルタイムで働きながら定時制学校に通うorパートタイムで働きながら学校に通う フルタイムで働くor学校に通う パートタイムで働くor定時制学校に通う 積極的に仕事を探しているor/andボランティア活動を月に5回以上行っている 働いておらず、仕事も探していないし学校にも通っていないが週に1~4回程度ボランティア活動をしている 働いても仕事を探してもいないし、学校にも通っていないしボランティア活動もしていない

これらの質問と配点によって、家庭内での活動、社会参加、生産活動それぞれのカテゴリー点数と、合計点数をだすことができます。

…ちょっと複雑です。

まとめ

CIQはTBIのクライアントを対象としてつくられた評価スケールですが、特にカットオフ値などが定められているわけではないことからも、他の疾患や障害にも転用できると考えられます。
また介入前と後の変化を点数化することからも、自分の介入が適切であったか、効果的であったのかを判定する作業療法のアウトカム評価としても有用といえますが、使いこなすまでには複数の事例で検証してみる必要があるかもしれませんね!

作業療法士は語りたい!

このCIQはTBI以外の高次脳機能障害のクライアントにも転用できそうですよね!
そうだね!
「社会参加状況」を点数化するという点では、身体機能障害に限らず
高次脳機能障害、精神疾患といったクライアントも対象にすることができるだろうね!

【参考記事】
外傷性脳損傷者の社会参加状況および活動における性差
Community Integration Questionnaire