クライアントのセルフイメージを高めることも作業療法士には求められているのでは?

セルフイメージって言葉、聞いたことがあるでしょうか?
“自己評価”に意味としては近くなりますが、どうしても障害を持つ人はこのセルフイメージが低くなる傾向があります。
そこで今回は作業療法士の臨床や現場における“セルフイメージ”についてまとめてみました!

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セルフイメージとは?



セルフイメージとは潜在意識化での自己評価…つまり「自分はこういう人間だ!」と思いこんでいるイメージを意味します。
普段の何気ない一言や、考え方、行動などはこのセルフイメージによって影響を受けていることが多く、どのようにセルフイメージを持っているかによって日常生活そのものが変わってきてしまいます。
端的に言えば、「自分に自信がない」という人はこのセルフイメージが低い傾向があると言えます。

高いセルフイメージは自分への勇気づけが必要?



作業療法プレスでも何度か紹介しているアドラー心理学における“勇気づけ”ですが、これはセルフイメージを高くするためにも必要な要素といえます。
具体的には以下の3つがあげられます。

①所属感

まずこの“所属感”とは、『自分は居場所を持っているという感覚』を意味します。
人は絶えずこの所属感を感じていないと精神的に不健康になってしまう傾向があります。
何かしらの所属感…自分の居場所は生きていく上で必ず必要ということになります。

②信頼感

アドラー心理学における“信頼感”とは、『周囲の人を信頼しようとする感覚』になります。
他人から信頼される…ではなく、自分が他人を信頼しようとする感覚の方ですね。
名著『嫌われる勇気』でも「他者信頼」の重要性について触れていることから、高いセルフイメージには自分を信頼されるようにすることより、
他人を信頼するような勇気づけが必要になってくると言えます。

③貢献感

『人や職場など、自分が社会の役に立っていると実感する感覚』を“貢献感”と呼びます。
自分自身が何か相手の役に立つような行動をすることを指します。

しかしよく間違えがちなのは「貢献しなければならない」ではないということです。
この“must(○○しなければならない”が付帯するとそれは義務になってしまい、万が一他者に貢献できない場合は「貢献できなかった…」と落ち込んでしまい、非常にセルフイメージを低くしてしまう原因になってしまいます。

作業療法士はセルフイメージを意識しないといけない?

作業療法士のクライアントは身体、精神における障害を有する人が多くいます。
そのようなクライアントは多くの場合、過去との自分や他者との自分を比較してしまい、低いセルフイメージを持つ場合がほとんどと考えられます。
上述したセルフイメージを高める3つの要素それぞれを、臨床や現場での介入の際に意識することで、クライアントのセルフイメージの向上につながり、障害受容にもQOL向上にも汎化していくと考えられます。

まとめ

潜在意識下での自己評価であるセルフイメージが低いと、人間関係の悪化にもつながっていきますし、その結果質の高い社会生活を送ることができなくなる場合があります。
生活を改善するセラピストである作業療法士にとって、この①所属感、②信頼感、③貢献感の3つの要素を意識して介入することで、クライアントのセルフイメージの向上を支援することも必要な仕事と言えます。

作業療法士は語りたい!

クライアントのセルフイメージを高めるためには、
支援するOT自身もセルフイメージを高く保っていないといけないんだけどね。
OT-クライアント間でも一つの人間関係ができあがりますから、
与える影響、与えられる影響といった人間関係の力動学的な観点も視野に入れて介入しないといけませんね!