精神・心理学

職場がギスギスして働きにくいのは、偏ったものの見方、考え方の“私的論理”が原因かも!

 

職場の人間関係がギスギスして…なんだか働きにくい。
そんな時は多くの場合、相手を偏った見方の“私的倫理”で判別してしまっている場合がほとんどです。
今回はこの私的倫理についてと、それによってもたらされる誤った見方、その対策についてまとめてみました!

私的倫理とは?



この“私的倫理”とはアドラー心理学で提唱されている“独自の身勝手な価値基準”のことを指します。
端的に言えばその人独自の“こだわり”や“主義”、“主張”といったものでしょうね!

私的論理に支配されない習慣づけ



そもそも人が他者を判断するときは多少なりとも“偏見”というバイアスがかかってしまうことを認めることが重要です。
完全な客観視というものはなく、自分も他人もできない…ということを知ることが良好な人間関係を構築するうえでの第一歩と言えます。
色んな人がそれぞれの色眼鏡で相手を見てしまうんです。

私的倫理によってもたらされる5つの誤り

では、この私的倫理によって人間関係にどのような“誤り(エラー)”を起こすのでしょうか?
結論から言えば以下の5つが代表としてあげられます。

①見落とし
②誇張
③決めつけ
④過度の一般化
⑤誤った価値観

それぞれ詳細に説明します。

①見落とし

私的倫理によってもたらされる“見落とし”は、『9割成功した案件で1割の失敗を責めるようなケース』のような、ある一部分だけをみて、大事な部分をみない状況を指します。
多くの場合は相手へのネガティブなイメージが先入観として強くあるため、事実よりもその強い先入観のイメージに当てはめてしまうことが多くある印象です。

②誇張

職場の一人とうまく関係性が構築できないだけで『みんな自分のことがきらいなんだ』など、1の物事をまるで10のように扱うことを言います。
低いセルフイメージの場合、この“誇張”の傾向が強いでしょうね!

③決めつけ

職場の同僚や後輩に『あいつは使えない』など、あくまで“可能性”にすぎないことにレッテルを貼って断定的に判断することを指します。
その人の一部の悪い側面しか見ないので、多くの場合相手の社会的、職業的な成長にストップをかけてしまいます。

④過度の一般化

ある社員の失敗を会社全体の失敗とみなすなど、たった一つの問題を拡大解釈をすることで一般化し、多くのケースに当てはめようとすることを言います。

⑤誤った価値観

職場で些細なミスをして『こんな初歩的なミスをする自分は会社を辞めるべき』た『この仕事に向いてない』など、極端に自滅的、破壊的な視点でものごとを見る事を指します。
これもセルフイメージの低さが招くバイアスがかかった解釈と言えます。

私的倫理を脱して人付き合いをする習慣とは?



それが自分でも職場の他者からでも、バイアスのかかった私的倫理の言葉と気づいたら他者の視点で客観視するように習慣化することが良好な人間関係を構築するための1歩と言えます。
そのために必要なのは他者の目で見、他者の耳で聞き、他者の心で感じることが重要です。
相手に関心を持ち、一体の感情を得る感覚である“共通感覚(コモンサス)”を得る事が重要とアドラーは提唱しています。
関連記事:アドラー心理学から学ぶ、スムーズな人間関係構築術について

共通感覚=同情ではない

よく間違えがちなのは相手との一体の感情を得るために“同情的”になってしまうことです。
これでは無意識でも相手を下にみることになるので、共通感覚とは言えません。
あくまで“一歩引いて全体を観る”イメージになります。

重要なのは相手の長所を見つける事

そうなると、私的倫理に振り回されず相手を知るためには…

①短所を長所に変えてみてみる
②優秀な部分に注目する
③長所がなければ距離を置く
…ということがポイントになってくると言えます。

良好な人間関係を構築するためには、まず自分の私的倫理を払拭し、なるべく共通感覚で判断することが重要なんでしょうね!

まとめ

独自の身勝手な価値基準である“私的倫理”を軸に相手を見てしまうと、様々な誤りがある判断になってしまい良好な人間関係の構築に支障をきたしてしまいます。
このような偏見を持ったまま職場で相手を判別していると、自然とその職場はギスギスした雰囲気になってしまい、結果自分も相手も社会的、職業成長にストップがかかってしまいます。
それを打開するためにも、一歩引いた他者の目で相手に関心を持つ“共通感覚”を意識し、相手の短所を長所として変換して見ること、優秀な部分を探し注目することで、私的倫理に振り回されず、良好な人間関係を構築することができるようになるのではないでしょうか?

産業作業療法士は語りたい!

仕事をするうえでの一番の問題って人間関係ですから、
この私的倫理に振り回されて相手を判断する習慣だったら、働きにくくなるのも当然ですよね!
とは言っても上司や同僚に「私的倫理に振り回された見方で自分を評価しないでください!」なんて言っても火に油だろうから、
まずは自分自身の相手への見方を変えることが重要なのかもしれないね!
働き方をリハビリする産業作業療法研究会の公式サイトはこちら

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OT愛東

臨床15年目の作業療法士。
作業療法士としてのキャリアと同時に、音楽関係、アパレル関係、ナイトビジネスなどの経験を経て現在ウェブ事業の展開も行っている。
現在は作業療法士のキャリアアップを目的としたウェブメディア『作業療法プレス』をはじめ、複数のブログメディアを運営。
また、自身の様々なキャリアから、改めて「働き方」を考え、支援するために“働きにくさをリハビリする”産業作業療法研究会を設立。
日本作業療法士協会会員・日本職業リハビリテーション学会員・両立支援コーディネーター

OT若菜

臨床3年目の新人作業療法士。
手先が器用なため、手工芸を用いたアクティビティでの介入が得意。
これといった趣味はなく休日は家でダラダラしている。
現在彼氏募集中。
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