産業保健師について(資格や業務内容)を調べてみました!

企業内での従業員の健康支援に携わる職種の一つとして、“産業保健師”も挙げられます。
今回はこの産業保健師の目的や主な業務、必要な資格について調べてみました!

Sponsored Link

産業保健師とは?



産業保健師とはどのような職業になるのでしょうか?
そもそも「保健師」という資格の仕事としては大きく3つに分ける事ができます。
①行政保健師:自治体に所属し、地域住民を対象として健康維持や増進活動を行う
②学校保健師:学校内で生徒や教職員を対象として健康管理を行う
③産業保健師:企業に雇用され、その企業内の従業員を対象として健康管理を行う

つまり産業保健師は企業の中の「保険医療部門」に属した状態で保健活動を行うことになります。

産業保健師の目的



企業内での産業保健師の目的…役割についてですが、
①従業員の健康改善・維持と促進
②健康で安全な職場づくり
③従業員のメンタルケア
④労働環境の改善
…があげられます。
産業医や産業看護師といった産業保健に関わる職種と連携し、企業全体の「働きやすい環境」を作っていくチームの一員…ということですね!

産業保健師の主な業務



ではもう少し詳細に産業保健師の業務についてみてみます。
結論から言えば、以下の8点が業務としてあげられるようです。

①健康診断結果のデータ整理と分析
②けが・病気の治療
③保健指導業務
④過重労働対策
⑤メンタルヘルスケア対策
⑥求職者や長時間労働者との面接
⑦職場視察の同行
⑧安全衛生委員会への出席

①健康診断結果のデータ整理と分析

産業看護師同様、産業保健師も企業内の従業員に対して行われる健康診断に深く関わります。
産業看護師が健康診断の計画や実行を行い、産業保健師は主にその結果を踏まえたうえでの保健指導、疾病予防、データ分析や評価、集団へのアプローチなどを行っていくようです。
はっきりと分業しているところもあれば、兼務しているところもありますが、産業保健師は健康診断結果から保健指導を行う…ということになりますね!

②けが・病気の治療

従業員のけがや病気の治療も産業保健師の業務の一つです。
この部分は産業看護師と同じですね!

③保健指導業務

従業員の健康改善や維持、促進のための相談に乗ることはもちろん、健康に関する研修などを実施するのも産業保健師の業務になります。

④過重労働対策

ここ最近重要視されている業務でしょうね。
従業員の労働環境の改善作を考え、個々人にあった働き方支援を行うことも産業看護師の業務になります。
あらかじめ過重労働にあたる可能性のある従業員に対して面談を行い、内容を報告し、仕事量の分配を考えることもあるようです。

⑤メンタルヘルスケア対策

仕事をすることに対してその従業員が強い不安感やストレスを感じている場合、メンタル面での不調につながり休職や退職…なんてことを招いてしまうことが多くあります。
未然に防ぐためにも、産業保健師が面接を行い対策することが必要です。
産業カウンセラーとの連携をとる場合もあります。

⑥求職者との面接

健康面やメンタル面での不調を抱え、一時的に休職している従業員に対して面接を行い、生活や健康状態の確認も業務になります。
面接によって、家での様子や病院の受診状況、薬の管理などを確認し、仕事復帰の目処や現在の課題解決のための方法を一緒に探していくことが重要になります。

⑦職場視察の同行

産業医や産業看護師といったメンバーと一緒に、各職場の視察を行い、現場の情報収集をすることも重要な業務になります。
従業員や企業から相談を待つだけでなく、自ら現場に足を運び、産業保健師の視点で職場環境をチェックすることも重要ということでしょうね!

⑧安全衛生委員会への出席

安全衛生委員会とは、従業員が健康的かつ安全に働くことができるよう監視、管理する委員会のことになります。
これは一定規模の企業に対しては設置が法律で義務付けられています。
産業保健師はもちろん産業看護師も、従業員の一番近いところで健康管理に携わっているということから安全衛生委員会への参加を求められる場合が多いようです。

産業保健師に必要な資格や技術について



では上記のような業務を行う産業保健師ですが、どのような資格や技術を必要とされているのでしょうか?

その企業の種類にもよりますが、産業保健師には幅広い知識と技術が求められることは必須のようです。
また最近ではメンタルヘルスへの支援が重要視されている点からも、相手の話を聞く能力…傾聴力が強く求められています。

保健師としての資格の他に、“産業カウンセラー”や“衛生管理者”の資格取得をして、その知識と技術を深める産業保健師の方も多いようです。

産業保健師の雇用について

産業保健師の求人って1000名以上の従業員が在籍するいわゆる大企業での求人がほとんどのようです。
またその企業の各事業所や支店よりも、本社で雇用する場合が多いので勤務する場所は比較的大きな都市に集中しているようです。
そういった意味では求人も少なく、狭き門のようですね!

産業保健師×産業作業療法を考える

これらの産業保健師の業務を考えると、産業看護師との連携同様、企業の社員に対しての保健活動、健康相談、メンタルケア、職場環境の改善業務に対して作業療法士としての視点を加えてより質の高い産業保険サービスを作ることができる…と思います。
大企業内で働くことが多い産業保健師としては、結果としてその負担も非常に大きいものになるかもしれません。
ここはコメディカル同士の連携を図り、より質の良いサービス提供をしていく必要があるかもしれませんね!

まとめ

産業保健師も産業看護師同様、従業員に近い位置での健康管理を行っていると思います。
健康診断や健康相談などを通して、いかに従業員の体調不良を予防するかが重要ということでしょうね!

作業療法士は語りたい!

結構産業保健師の求人って少ないんですね!
本当は多くの中小企業こそ産業保健師を配置するべきなんだろうけどね。
必用性を感じていないのか、予算的な問題なのか…でしょうかね。
だからこそ産業保健分野の支援を企業内で取り込まず、
アウトソーシング化する…ってのも対策の一つに成り得るかもしれないね!
柔軟性が必要かもしれませんねー!