【プラスハンディキャップ】『障害者スポーツの未来』についてインタビューしてきました!【インタビュー④】

2020年に東京パラリンピックも開催されることから、改めて障害者スポーツに注目が集まっています。
そこで今回はプラスハンディキャップ編集長佐々木一成さんに、障害者スポーツに特化した新たなウェブサイト『障害者スポーツの未来』についてお聞きしました!

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『障害者スポーツの未来』について

-プラスハンディキャップが関わるサイトで『障害者スポーツの未来』がありますよね?これは2020年の東京パラリンピックの存在が大きいでしょうか?

僕自身は元々、水泳でパラリンピックを目指していた時代がありました。
途中、一度スポーツすることを止めていたのですが、
シッティングバレーを始めました。

今、シッティングバレーの日本代表候補だったり、アジア大会やリオの最終予選に出たりという経験があるのですが、
代表に選ばれた当初って、正直、マインドセットができていなかった。

代表になりたくてプレイしていたというより
体を動かしたくてプレイしていたので
それこそ、日本のために、というような精神がなかったんです(苦笑)。
趣味の延長で選ばれちゃったから…みたいなのが強くて。

これは結構障害者スポーツの問題だなと思っていて、
障害者スポーツって“アスリート”か“リハビリ”かみたいなカンジなんです。
「ちょっと趣味で…」というのが難しい。

例えば、趣味のつもりで始めたとしても、
「そんなにうまいなら代表めざしなよ」って周囲からいわれる。
障害者スポーツ始めたんだよねって周囲に報告すると
「え?パラリンピック目指すの?」って聞き返される。
そんな世界なんですよね。個人的な感想として。

-スポーツを楽しむってだけにはいかなくなっちゃうんですね。

僕がこのサイトを立ち上げた理由もそこにあって、
もっと遊び感覚や趣味感覚でやりたいっていう障害者もいるはずのに、
すぐにパラリンピックやアスリートという言葉、雰囲気があると
気兼ねなく楽しみづらい。

また、基本的には“障害者スポーツ=パラリンピック”というイメージが強い。
障害者は860万人くらいいるというデータがあり、
身体・知的・精神といったカテゴリがあるのに、
一部の障害者の為のスポーツでしかなくなってしまう。
このあたりに問題提起したかったんですよね。

-そういった経緯で『障害者スポーツの未来』のサイトを立ち上げたんですね!
プラスハンディキャップって結構“天邪鬼”精神があって、
障害者に対して「ありのままでいいんだよ」っていう意見に対して
「いや、あなた(障害者)たちも変わる必要あるでしょ」っていうスタンス。

これは『障害者スポーツの未来』も同じで、パラリンピック至上主義に対して
「ちょっとスポーツをしたい」っていう人たちの見方を取り上げているんです。

“うつ”で精神障害者手帳を持っている人がスポーツやっていたとしたら、
それは障害者スポーツではないのか。この感覚も不思議なんですよね。

障害者のためのスポーツっていうなら
860万人をインクルージョンしちゃいなよってことです。

-これは障害者スポーツに関わる全体の課題になるでしょうね!
障害者スポーツの世界は発展途上。
企業でいう「ヒト・モノ・カネ・情報」が不足しています。
だからボランティアさんや企業のフォローアップに頼る部分も大きい。

いろんな人からの善意や貢献のバランスで成り立っているのに、注目を浴びるのはアスリートだけ。
少なくとも、僕たちアスリートや協会関係者が感謝すべきは支えてくれる方々。
だとしたら、支えてくれる方々をクローズアップする発信があってもいいんじゃないか。結果として、アスリートとして、協会として、こういうモノ・コトを求めてるんですって伝えないといけないと思うんです。

それが『障害者スポーツの未来』の役割となればと思っています。

人物紹介:佐々木 一成
1985年福岡市生まれ。生まれつき両足と右手に障害がある。障害者でありながら、健常者の世界でずっと生きてきた経験を生かし、「健常者の世界と障害者の世界を翻訳する」ことがミッション。過去は水泳でパラリンピックを目指し、今はシッティングバレーで目指している。障害者目線からの障害者雇用支援、障害者アスリート目線からの障害者スポーツ広報活動に力を入れるなど、当事者を意識した活動を行っている。2013年3月、Plus-handicapを立ち上げ、精力的に取材を行うなど、生きづらさの研究に余念がない。
Twitter:@issay676767

【関連リンク】
プラスハンディキャップ公式サイト
障害者スポーツの未来公式サイト

【プラスハンディキャップインタビュー特集】
①編集長、佐々木一成さんに聞いた設立きっかけについて!
②障害者や社会が抱える課題解決のための事業内容について聞いてみました!
③編集長、佐々木一成さんが考えるリハビリテーションとは?