FQテスト(手指機能指数テスト)の検査項目や方法について

手指の機能を検査する方法の一つに“FQテスト(手指機能指数テスト)”があげられます。
結構古いテストのようですし、準備するにもハードルが高い検査ですのであまり馴染みがない検査ですが、この検査を分析的にみるだけでも結構勉強になると思うんですよ。
そこで今回は少しざっくりですがFQテストについてまとめてみました!

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FQテストとは?

FQテストとは上肢機能を総合的かつ詳細に検査したい場合に使用する方法で、手指の機能障害や治療の改善程度を評価するため、知能指数のような標準化された指数を得ることを目的に開発されたテストです。
テスト結果は手指機能指数(finger functional quotient)によって表示されるのが特徴です。

FQテストのサブテストについて

検査の構成は

①動作的機能
②補助的機能
③調節的機能
といった大項目があり、その下位準目として

大項目 制限
動作的機能検査 指腹つまみ検査 時間制限|正確つまみ:50gおもり2子の交互つまみ 
側面つまみ検査 時間制限|力量つまみ:1および2kg抵抗のホッチキス型つまみの反復 
回外検査 時間制限|ボルトナット回し(φ110×20mm)、肘台付 
フィンガーローリング 時間制限|ボルトナット回し(φ25×20mm)、肘台付
グリップ検査 時間制限|血圧計用送気球の急速反復プレス(0~1000cc) 
補助手機能 手掌面固定検査 作業制限|利き手作業との連関による手掌で平板押え(0~10kg、10mm移動)*作業対象の支持固定
調節的機能 間隔維持検査 作業制限|空間での運動バランス、50g、100g、200g,おもりを一定位持ち上げ溝を平行移動 *重量知覚力の調節
タイミング検査 作業制限|メトロノームの順次速度を変えるリズムに合わせ、駒をつかんで運び落す *速度の調節
格子模様検査 作業制限|フェルトペンで所定の点間をフリーハンドで結び、格子模様を描く *方向の調節
両手協調検査 作業制限|20本の紐,300mmを1回結びする 

FQテストの評定について

評定はそれぞれ10段階であり、健常者で最も不器用なものがFQ=100となります。
健常者の低水準の機能が100,ADLがかろうじて自立可能なものの機能が20~30となるように設定されています。

FQテストの所要時間

テストの所要時間は、重度障害者でも1時間以内のようです。

FQテストのデメリットについて

検査器具の費用が高いこと、収納のスペースや故障の問題、FQ算出に時間がかかることなどがデメリットとしてあげられます。

まとめ

STEFに比べるとFQテストに関しての論文や記述って少ないんですよね。
手指の機能を知能指数のように数値化し、総合的に把握することでその被験者の能力を把握することは非常に必要なことですが、やはりFQテストの場合は評価用具の準備、点数の算出化においてあまり臨床的ではないのかもしれませんね。
ただし、手指の機能を下位項目に分けどのような視点でみるか?という点は手指機能を把握するためにも必要なことなので…使い方なのかな?なんて気もしますが(苦笑)

作業療法士は語りたい!

やっぱり臨床や現場で使用する検査、評価はある程度使いやすいものでなければ一般化しにくいんでしょうかね?
それはあるだろうね…。
ただFQテストの素晴らしい点はやっぱり手指の運動機能を“数値化”しようとしている事なんだと思うんだ。
作業療法の現場では定量化することって結構苦手とされていますからね。

参考記事

障害者のFQ(手指機能指数)

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