アクティビティ

“釣り”をもっと作業療法に応用できないかと思い、ジャパンフィッシングショー2018に行ってきた話。

 

僕自身、たくさんある趣味の中でかなり力を入れているのが“釣り”です。
加えて、結構な頻度で関わるクライアントの方に“釣り”好きな方が多いんです。
そんな背景もあって、“釣り”と作業療法という新しいリハビリテーションの形がなんとかできないものかと、ぼんやりと考えてはいました。
そこで今回は日本最大の釣り具の展示会“ジャパンフィッシングショー2018”に、新しい作業療法のアイディアとお仕事を探しに行ってきましたよ!

ジャパンフィッシングショーとは?

ジャパンフィッシングショーとは、毎年1月にパシフィコ横浜で開催される国内最大の釣り関連のイベント。
多くの釣具メーカーが出展することや、釣りのプロやインストラクターのセミナーなども行われている。
一般社団法人 日本釣用品工業会が主催している。

釣り×作業療法の可能性



そもそもこの“釣り”って作業療法の分野に結構応用が利くと思うんですよ。

“釣り”というコンテンツを紐解いていくだけでも、

釣り具の制作、管理…上肢、手指機能の訓練として
釣りの仕掛けをつくる…構成能力、集中力といった高次脳機能への訓練として
釣り場に行く…外出機会の創出
釣りを教える…社会参加、役割の創出

…あくまで私見ですが、実現できる可能性としては非常に高いかと思います。

ちなみにとある就労支援事業所では大手ルアーメーカーからの依頼でルアー制作を行って、障害を持つ方の雇用機会の創出を実現している事例もあります。
結構な収益の柱になるんだとか!

結果、見つけた2つのコンテンツ

今回ジャパンフィッシングショー2018に作業療法の新たな開拓を目的に参加して、結果みつけたコンテンツとしては以下の2つ!

①カラー魚拓
②釣りインストラクター

①カラー魚拓

こんなのがあるって初めて知りました!
実際にカラー魚拓を生業にしている方にその方法について聞いたのですが、すごい難しい工程もないので小学生でもできるとのこと。
もちろん実施するには臭いや準備といった課題はありますが、アクティビティのバリエーションに加えるのは面白いかなと!

公認釣りインストラクター


公認釣りインストラクターとは、国内に多くいる釣り人に、健全なレクリエーション、エコロジカルスポーツとしての釣りと、釣り場をとりまく水産資源の保護、自然環境保全の知識を普及させ、釣り技術と合わせ、釣り場での安全確保、釣り場でのルールマナーなどの指導をおこなうことを目的とした活動のための公認資格。

実際、会場でこの公認釣りインストラクターとして活動されている方にお話しをお聞きしたところ、トイレやアクセスがしっかりしている釣り場の案内や、地域での釣りというアクティビティを通しての交流事業も行っているようです。
車いすでも行ける釣り場って限られてしまいますし、それを案内しているパンフレットやメディアもあまり見つからないので、この部分に介入できるのかもしれないってことは提案してきましたけどね!

まとめ

作業療法の「作業」は意味がある+面白いものであるべきだと提案します!でも触れたように、作業療法で提供する作業って、きちんとクライアントが意欲的に取り組むような課題を提供しないといけませんし、そのためのアセスメントをしっかりしないといけません。
そのためには“釣り”に限らず、様々なアクティビティや作業について広く知っている必要が作業療法士にはあるんだと思います。
そして数多くのコンテンツを作業療法にかけ合わせるって柔軟な発想も必要だと思います。

「手指の機能訓練」ってだけでセラプラストを延々とちぎらせるわけにはいかないんですよ!(苦笑)

作業療法士は語りたい!

作業療法士は“作業”を使うリハビリってところから、すごい汎用性が高い職業なんだと思うんだ!
医療の専門職としての発想も必要ですけど、今回の釣りの展示会のように「何か作業療法に応用できないか?」って発想で身の回りのことを見直すことって重要ですよね!
提供する作業課題も理由もなく、押しつけがましい課題ではクライアントの意欲を引き出すことなんてできないからね!
関連リンク
日本ユニバーサルフィッシング協会
日本障害者フィッシング協会
障害者フィッシングサポート協会

 

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OT愛東

臨床15年目の作業療法士。
作業療法士としてのキャリアと同時に、音楽関係、アパレル関係、ナイトビジネスなどの経験を経て現在ウェブ事業の展開も行っている。
現在は作業療法士のキャリアアップを目的としたウェブメディア『作業療法プレス』をはじめ、複数のブログメディアを運営。
また、自身の様々なキャリアから、改めて「働き方」を考え、支援するために“働きにくさをリハビリする”産業作業療法研究会を設立。
日本作業療法士協会会員・日本職業リハビリテーション学会員・両立支援コーディネーター

OT若菜

臨床3年目の新人作業療法士。
手先が器用なため、手工芸を用いたアクティビティでの介入が得意。
これといった趣味はなく休日は家でダラダラしている。
現在彼氏募集中。
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