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作業療法のエビデンスを追求するなら、医工連携が重要だと思う。

 

今年(2017年)の全国作業療法学会では、作業療法のエビデンスについての研究発表が多かった…なんてお話を聞きました。
それだけこの業界でもエビデンスの重要性が求められているんでしょうけど…作業療法って“ナラティブ(全人的)”な側面が強い分、エビデンスを追求しにくいんですよね。
そこでその打開策の一つとして「医工連携」を提案しますよ!

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医工連携とは


医工連携(いこうれんけい)とは、医療に関わる新技術の研究開発や、新事業の創出を図ることを目的として、大学などの教育機関・研究機関、民間企業の医療関係者と工学関係者が連携することをいう。
引用:wikipedia

読んで字のごとく“医学”の分野と“工学”の分野の連携になります。
この医工連携をすることで、医療機器の開発、新しい技術の医療現場への導入を図ることを目的としています。
*ただし、あくまで今回は医学サイドに工学技術を取り入れた場合のメリット…にフォーカスを当ててまとめています。

そもそもエビデンスとは?



エビデンスとは、証拠・根拠、証言、形跡などを意味する英単語 “evidence” に由来する、外来の日本語であり、一般には…

医学および保健医療の分野では、ある治療法がある病気・怪我・症状に対して、効果があることを示す証拠や検証結果・臨床結果を指す。
引用:wikipedia

…とあります。
つまりこのエビデンスは、何かしらの医療行為における確率的な情報として、治療法の選択をする際に用いられる指針になります。

作業療法のエビデンス追求は難しい



エビデンスに基づく作業療法はEBOT(Evidence-based Occupational Therapy)と呼ばれており、エビデンスに基づく医療…EBM(Evidence-based medicine)の考え方の一つとして、現在非常に研究が進められている分野でもあります。
しかし、作業療法はエビデンスに弱い医療分野と言われている理由の一つとして、作業療法における介入の対象項目の多くが定量的に評価できにくいものであるということがあげられます。
そこに、クライアントへの介入効果は、介入した作業療法士の技術力や熟練度によって大きく差が開くことから、定量的というよりは定性的な評価でしか判別できないのも事実なのかと思います。
定性的な事項を定性的な評価方法で測定しても、それは「人によって違う」という結論になってしまい、根拠という意味であるエビデンスとは程遠くなってしまうんです。

作業療法のエビデンス追求には医工連携が鍵!



作業療法における評価や介入効果を定量的に測定し、エビデンスを確立するためには、定性的なものをできる限り排除する必要があります。
定量的…つまりあらゆる事柄を数字化(スコア化)することでその評価に客観性が生まれ、少なくてもエビデンスとしてのグレードは向上していくのではないでしょうか?
そのためにはやはり評価、測定に「個性」というバイアスがかかりにくい「工学」のテクノロジーを取り入れる必要があると考えています。

理学療法はすでに医工連携が進んでいる?

同じリハビリテーション分野である理学療法は、この工学系のテクノロジーをより早く取り入れている印象を受けます。
といってもクライアントの姿勢や筋活動といったフィジカルな部分にフォーカスする分野でもあることから、より客観性が求められていましたし、その測定のためのテクノロジーも多くあったことが理由としては考えられます。
作業療法の場合は「活動」「参加」というクライアントの「意欲」や「性格」「社会性」といったものも含めて包括的に判断するため、どうしても主観が入ってしまうのでそこに客観性を持たせることって難しいのかもしれません。

重要なのは定性的評価を定量的評価に変換すること



作業療法の臨床や現場で、エビデンスに基づいた介入を行う場合、「いかに定量的に評価するか」という部分が重要なんだと思います。
ここで勘違いして欲しくないのがあくまで「評価・測定を定量的に!」ということです。

治療的な介入にまで定量的な意味を持たせすぎてしまうと、作業療法のメリットである“アナラティブなアプローチ”から程遠くなってしまう気がします。
(極論、このナラティブなアプローチですら定量化できればよいのですが。。)

エビデンスとナラティブの接点が難しいところかもしれませんけどね!

まとめ

今回は医学と工学の連携…医工連携のメリットについて私見も含めてまとめさせていただきました。
作業療法がエビデンスを追求することについては賛否両論あるかと思います。
しかし、作業療法がもっと多くの人の生活を支援する技術になるためには、定量化、体系化というプロセスは必要不可欠なのかもしれません。
その方法の一つとして、工学分野との連携は必要課題なんだと思います。

作業療法士は語りたい!

痛みのスケールでNRSとかVASって工学分野の人からすればびっくりするぐらい曖昧な評価方法らしいね!
たしかにクライアントの主観に依存する評価方法ですからね。
主観的な評価ももちろん配慮する必要はあるけど、
その評価結果に依存すると、治療・介入方針も振り回されちゃう危険性があるからね!

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OT愛東

臨床15年目の作業療法士。
作業療法士としてのキャリアと同時に、音楽関係、アパレル関係、ナイトビジネスなどの経験を経て現在ウェブ事業の展開も行っている。
現在は作業療法士のキャリアアップを目的としたウェブメディア『作業療法プレス』をはじめ、複数のブログメディアを運営。
また、自身の様々なキャリアから、改めて「働き方」を考え、支援するために“働きにくさをリハビリする”産業作業療法研究会を設立。
日本作業療法士協会会員・日本職業リハビリテーション学会員・両立支援コーディネーター

OT若菜

臨床3年目の新人作業療法士。
手先が器用なため、手工芸を用いたアクティビティでの介入が得意。
これといった趣味はなく休日は家でダラダラしている。
現在彼氏募集中。
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